7/21 グレイモヤ@なかの芸能小劇場

2019年7月21日(日)グレイモヤ(@なかの芸能小劇場
【出演】Mr.ドーナッツ伝説 咳暁夫(ストーリーテラー)/ママタルト/じぐざぐ/カナメストーン/ひみつスナイパー健/ひつじねいり/フカミドリ/赤もみじ/シャララ/車海老のダンス/ビデボーイズ/真空ジェシカ/サーフボードストレッチ/ちびシャトル/ムラムラタムラ/寺田寛明/サスペンダーズ/ニッキューナナ/きしたかの/フェー/春とヒコーキ/フランスピアノ/山火事ジェイソン/ハンバーグセット師匠/スーパー4助/ガクヅケ/かが屋/彗星バロック※休演

 ずば抜けてひつじねいりがおもしろかったです。ツイッターでも書いたけどひつじねいりは漫才の型がすごくきれい。バランスがめちゃくちゃ好きだなあと思う…。前日の若手ネタ祭りもずば抜けて面白かったんですよねひつじねいり。
 今回のネタは細田さんが家でのひとりごとが多いらしいので、再現するからほんとに多いか松村さんに見て指摘してもらう、という流れ。この中で出てくるワードワードがめちゃくちゃに面白くて面白くて…!「第7世代に入りたい」「霜降りがグループLINEとかつくってるの?」「かが屋は誰も傷つけないお笑いって言われてるけど世界で唯一俺は傷ついている」怒涛の強ワードすぎる。松村さんの冷静なツッコミも良かった…。「あつくてださい」って笑ってしまう
 あと細田さんがめちゃくちゃデカ声で「売れてえーー!!!!」と叫んだり、浅草キッド歌う姿が漫才の一部だと分かっていてもぐっときたので、どうか どうにか このお笑いが報われますように…と笑いながら願っていた。松村さんはモー娘。歌ってたんですけど、このモー娘。により浅草キッドが際立つという。きもちあわせてがんばりましょう。きっともうがんばっている。
 細田さんって物静かなボケを淡々とかましそうなのに、ひとつひとつの漫才中の振る舞いに熱が込められてるっていうギャップがすごいな、と…青い炎かと思いきや赤の炎を宿しているという。反対に松村さんは赤いと思いきや青い炎を宿しているように思うので、それがまた「ひつじねいり」っていうコンビのバランスの良さを表しているのかなと個人的に思いました。色は違えど同じ炎を持つふたり。松村さんが前日のイベントで「僕はM-1で勝つためにコンビを組みました」と仰っていたので、その炎が12月の決勝の地を包んでいて欲しいなと願うばかりです。

 かが屋は長尺トリで、何を持ってくるのかなと思っていたら「市役所」でした。えーんうれしいいまふたたびのりっぴせんぱい…(私はりっぴの後輩になりたい夢女です)
 「市役所」が披露された単独と三者三様は上手側の席だったので、どちらかというとけんちゃん(加賀さん)の身振りがよく見える側だったのですが、今回下手側にいたのでりえちゃん(賀屋さん)の身振りがよく見えて。この言葉のあとにテンポが遅れて反応していたのか、とか、どういう表情で彼氏であるけんちゃんを諭していたのかとかをよく見ることができて新しい発見でした。そしてやっぱりりっぴせんぱいかわいい… ほんとうに良いコントだなと思う。ゼクシィ買いたくなりますね相手いないけど勉強もしないけど。

 前にマセキのライブで見て気になっていたフカミドリを見られてうれしかったな~ネタは「ノーパンしゃぶしゃぶ」だったのですが、なぜか品の良さを感じさせる。内容は下も下なのに…すごい…「デリバリーすればいいよ」「どっちのデリバリーがくるんだよ」がめちゃくちゃおもしろかった。チェンジしたら肉がくるデリヘル きになる
 真空ジェシカは川北さんが開口一番「フィジカルラブリーです」とマヂラブパロディ(?)をかましてきたのでもうだめでした(私の腹筋が)。真空ジェシカ世にも奇妙な物語感のある漫才は不思議な魅力が込められているな…と改めて実感しました。そしてやっぱりおふたり細い。ただガクさんは膝かっくんしたら折れそうで、川北さんは膝かっくんした側が折れそう。同じ細いでも質量がちがう…
 寺田さんはやっぱりおもしろかった。豊美の同担拒否とトムブラウンの薄い本…あの淡々とした空気感の中で発されるワードが強すぎる。めちゃくちゃおもしろかった…。
 いつも思うけど、塾講師されているからか先生感強いですよね、女子高の講師っぽいんだよな寺田さん…推し的な意味で好きって言われているより片想いされているイメージ。佇まいが当時好きだった先生と似ているので勝手に懐かしくなってしまう。

 今回初めて見て気になったのは車海老のダンスと春とヒコーキでした。2組とも名前はよく見かけるけどネタは見たことなかったので見られて良かったなあ。車海老のダンスはうっすらとブラック感漂うネタでおもしろかった。きれいごと並べるってどんな発想なんだ…
 春とヒコーキは設定がめちゃくちゃ良いなあと。出てくる言葉もすごく良かった。「虫けら視点のVR」とか「生きてるだけで大赤字」ってすばらしすぎる…これほどまでに人を落とし込める言葉ってまだまだあったんだと驚きもあった。生きてるだけで大赤字っていいな。死ぬほど嫌な人に出会ったらその人に向けて心の中で思っておこう。「あいつ生きてるだけで大赤字な人だな」と。い いわれたくないなこれ…

 たのしい部分もあったライブだったのですが、ちょっと(どころではないけど…………)もやもやっとしたりしんどかった面、も、しょうじき、あった、ので………以下はそれの吐き出しです。

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 オープニングエンディングトーク無しの「ネタのみ」ライブだったのでどうやって始まってどうやって締めるんだろう…と思っていたら、ストーリーテラーの咳さんが話し始めて話し終えるという形でした。世にも奇妙な物語タモリさん的なポジション。グレイモヤでは定番なのかな?初めて行ったから客席の湧きあがり具合にちょっとついていけなかった…。というか全体的に客席の温度感と自分が噛み合わないことが多くて、ちょっと、というよりかなり疲れてしまったのが正直。合わない現場というのもあるんだなあと学びました。ライブ選びむずかしいな~まあある意味博打だからしょうがない…。

 大半が見たことがない芸人さんだったので、どんな芸なのかな~とそこも楽しみにしはしてたのです が。うーん…おもしろいかった人ももちろんいたのだけれど、自分の価値観倫理観と合わなさすぎて見てるのがきもちわるくなってしまった人もいたのでここも博打だなあと…。正直、20数年お笑い見てきてこれの何がおもしろいのかが分からないっていうのは何度もあったけれど、そのネタ自体に・表現の仕方に対してきもちわるいと思ったのは初めてだったから、ほんとうに しんどかった。
 笑いは強制されるものではなく、自然と湧きあがるものだから無理に笑うことはしないのだけれど、この場にいる以上はなるべく最大限にたのしみたいと思っているので結構笑ってるんですけどね(ゲラだし)、ちょっともう この日の一部については申し訳ないですけどぜんぜん笑えなかった。声に出さずとも口角があがるってこともなかった。座った位置的に笑ってない姿があるのは申し訳ないなあと思ったけど…許してほしい…。そして客席の湧いた空気に流されて笑って後悔する経験はもうしたくないな。なんであのとき笑ったんだろうって思うの、お笑いライブ見ててこれほどしんどいことはない。何のために来てるのかなって思う。
 あと個人的に組数多いライブだったらオープニングエンディングトークは欲しい派なんだなって思いました。芸人さんは芸を見せて(魅せて)なんぼだとは思っているけれど、話しているときの姿とか言葉選び、振る舞いを見ているのも私は好きで…。見終わって思うのは、このライブが自分に合わなかったんですね。しょうがない。お客はライブを選ぶ権利があるし、ライブ主催側はコンセプトや出演芸人を決める自由がある。今回はマッチングが悪かったんだなあ。しょうがないです。これも経験。
 この日の一番の被害者は次の日出社早いのに怒涛のように愚痴を聞かされた私の父親です。申し訳ない。そして結局日記にも吐き出すという…でも書くとおちつくからな…考えもまとまるから…

 好きな人を見に行ったのになんだかすこし悲しくなってやるせなくなってしまった日でした。帰り道は灰色気味でぼやけてしまった。家に帰って自分の部屋でイヤリングを失くしました。そういう日もある。

7/9 ライラックブルー@新宿Fu-

2019年7月9日(火)ライラックブルー(@新宿Fu-)
【出演】ルシファー吉岡/しゃもじ/茂グライダー/エル・カブキ/スーパーニュウニュウパーパーかが屋(MC)/きしたかの
【企画】エル上田(エル・カブキ)+高野(きしたかの

 ライラックブルーに来たの初めてだわ…と席に着いてから気付いた(激遅である)。そんなこんなで初めて行ってきましたライラックブルー。マセキ芸能社の月一定例ライブで、何個かある内のこの“ライラックブルー”は、「実力・人気のある所属芸人による新ネタライブ」とのこと。そうだったんだ……(情弱すぎる………)
 ふだんよく見に行っているK-PROとはまた違う客層に感じました。男女比半々ぐらいだし年齢層もわりと30代より上のほうが多い…?感じ。若い女の子があまりいないのがなんだか不思議だった。吉本はやっぱり制服の子とかよくいますもんね。自分もそうだったけれど…10数年も前だけれど…

オープニング
 今月のMCはかが屋。袖にいたカントリーズ・えざおさんと熱い握手を交わしてから舞台に出てきたそう。7月に入りましたね~の話からキングオブコントの話に。ちょうどこの日は予選1回戦の日で、ガクヅケがエントリーしていたそうなのですが結果は次に進めず。結果を知った船引さんは荷物をまとめてふら…と外に出て行っていかれたとのこと……賞レース時期ならではの話で芸人でもないのに胃が痛くなる
 かが屋は来月16本コントおろすライブをやります、との告知。加賀さんが「平日なんですけどみなさん来てくださいますかね…」とおそるおそる客席にうかがっていたのだけれど、もうこちら側からしたらめちゃくちゃ杞憂です安心してください………ほんとうに…………とひとり心の中で思っていた。チケット大戦争。決戦は13日土曜日10時。私は行く。席があります。(言霊)

 本日の出演者呼び込み。香盤順に紹介なのでまずはパーパーから。あいなぷぅちゃんが転んで足を怪我しているため、少し歩き方がぎこちないとのこと。電車の電光掲示板確認しながら階段降りていたらくじいてしまったらしい。色々とあいなぷぅちゃんが話しているところを上手一番端で見ていたルシファー吉岡さんがめっちゃ小声で「かわいい…」とつぶやいていたのを上手側に座っていた私は聞き逃さなかった。エル・カブキさんとかからいじられていた。
 あいなぷぅ「同い年だもんね」加賀「びっくりだよねえ~」このやりとりめちゃくちゃかわいかった…どんな流れだったかわすれているけれど…

 続いてしゃもじのおふたり。先日営業に行ってきたそう。“営業”という言葉でざわつく舞台。しゃもじのおふたり「闇ではないです明るい営業です」「光営業」光営業ってベリベスでも聞いたな…。芸人さんたちの中でトレンドワードなのか。
 営業は立憲民主党の枝野さん(!)も登壇されていたため、SPがめちゃくちゃいたらしい。そしてしゃもじのおふたりにもSPがひとりずつついたらしい。「おれらに!!?!?」とびっくりされていた。移動のたびに全体へ連絡されていたそう。なかなかない経験だろうな…

 モグライダーの紹介初っ端:ともしげ「かーがやー」加賀「ばーん!」賀屋「ちょっと、花火みたいに言わないでくださいよ~」謎のくだりに舞台も客席も困惑する。ライブ前にともしげさんが発案してかが屋のふたりと打ち合わせしていたらしい。他の人たちから「断れよこんなこと」と言われていたかが屋
 ともしげさんはカラオケのバイトがクビになったため(お客さん来ているのに寝てしまうそう)、今は草むしりのバイトをしているとのこと。9時から17時まで日給9000円。ともしげ「三つ葉のクローバーがたくさんあります」芝「三つ葉はいっぱいあるだろふつうに」
 芝さんは深キョンのインスタグラムを見ているそうです。(なぜかこれに加賀さんが「えっ…みてるんですか…」とちょっとしょんぼり?してた なんでだ)

 次いできしたかの、そしてスーパーニュウニュウの紹介へ。かが屋はいわゆるお笑い第7世代と呼ばれてるじゃないですか~の流れから、スーパーニュウニュウはザコシショウのツイッターに「ガイキチ第5世代」と括られていたと大将さん。(ちなみにザコシショウはガイキチ第3世代とのこと/本人談)この話からめちゃくちゃキチガイキチガイと舞台上にこだまし始める。
 加賀「こんなにキチガイってふつうに言っていいものなんですか」

 かが屋、エル・カブキと続いて最後はルシファー吉岡さん。先日の単独の話になり、笑いどころではない場面で笑いが起きたと少し不服を申し立てる。どうやらそれはオープニング映像とのこと。この時点で単独を見に行っていた加賀さんがニヤつきを必死に抑えていたため(あっめちゃくちゃおもしろかったんだな…)と思いました。隠し切れないおもしろさ……
 映像は実写のルシファーさんが今回のライブタイトルでもある『WAVE(波)』に乗る映像。途中からアニメーションに切り替わるという仕様に対して、単独を見に来ていた三四郎・小宮さんから「アニメになるのは生意気」との苦言が届いたらしい。きびしい。

 ネタの香盤順と勝手につけたネタタイトルは以下の通り。
パーパー「出産のお祝い」コント
②しゃもじ「音声読み上げ」コント
モグライダーお好み焼き」漫才
きしたかの「スーパーのバイト」コント
スーパーニュウニュウピノキオ」コント
かが屋「ネタバレ」コント
⑦エル・カブキ「漫才コントをやろう」漫才
ルシファー吉岡「京弁」コント
 個人的にはスーパーニュウニュウのコントが一番おもしろかったです。設定がピノキオ。あのピノキオのまんま。しかし内容がスーパーニュウニュウ安定の飛び具合でした。映像はやくあがってほしい…あれは動画で見るべきもの…というかあがるのか?(著作権的な意味で)
 周知されているであろう設定の中で、どれだけコンビとしての特色とお笑い要素を含めるかは却って難しいことだろうと思うので、あのコントはおもしろかったしすごいな…と思いました。めちゃくちゃ飛んでるけど。さすが第5世代(?)
 かが屋の新ネタ。加賀さんの表情がめちゃくちゃ味わい深かった…そして個人的に賀屋さんがカップルの彼氏役をしているときの演技がとても好きで………彼女に話しかける=客席に向かっている構図になるものだから我々は賀屋さんの彼女になっているのかと思いました。何言ってるんだ?映画館で映画見て喫茶店でお茶したい。
 加賀さんの目線の振り方と話し方が、絶妙な(角度によってはめんどうくささが際立つ)マニアの感じが出ていてすっごいな…と思いました。あと個人的に眼鏡姿の加賀さん新鮮だった。

企画「ミュージックステーション」担当:エル上田(エル・カブキ)+高野(きしたかの
 えむすてだった。(えむすて)上田タモリさんと高野アナのたたずまいが妙だった。高野さんはアシスタントのアナウンサー役なので女装(ボブのカツラにおかあさんみたいな柄のスカート)だったのですが、めちゃくちゃかわいくてものすごい凝視してしまった…。かわいい…。アナウンサー役だからなのか終始おしとやかに微笑う高野さん。かわいい。私ツイッターから通算何回かわいい言ってるんだろう。でもほんとにかわいかった。「ボケ側に回れるからって楽しんでんだろ」って言われてにこにこする高野アナ。かわいい。なぜか進行用台本がB6の大学ノート。
 どうやら今日の企画は詳細を他の出演者陣に伝えていなかったそうで、上田タモリさんと高野アナ、そしてトップバッターで歌う(?)アイドルあいなぷぅちゃん以外の出演者陣は困惑されておりました。明転して上田タモリ高野アナアイドルぷぅちゃん、ひな壇状態で揃っている他出演者が勢ぞろいしていたのを見た客席も困惑でした。
 アイドルぷぅちゃんに対して上田タモリさんが「えっちだね~」と言うたびに高野アナがいい笑顔で「えっちですね!」と返してたのがめちゃくちゃおもしろかったし高野アナかわいい。(かわいい落ち)
 
 アイドルぷぅちゃんがスタンバイのため袖に捌けているあいだ、上田タモリさんが終始雑に出演者陣をいじる流れに。あくまで「“ミュージック”ステーション」なので、芸人さん呼ぶときはその人に近い(?)アーティストで声かけていた。(賀屋さん=片桐仁ラーメンズ、大将さん=マキシマムザホルモン、芝さん=高橋ジョージ、しゅうごパークさん=BEGIN。しゅうごパークさんのBEGINについては相方のたーにーさんが「おれのほうがBEGINじゃない??」と仰っていた)
 ひとりひとり高野アナから地味な暴露話をされていたんですが、個人的に賀屋さんの「食い意地が張っているからお昼ごはん食べているときに夜ごはん何食べようか考えている」っていうエピソードがめちゃくちゃ……めちゃくちゃラヴ………。おいしいごはんたくさん召し上がっていてほしい。かが屋はほんとうにあたたかな布団でくるみたくなる……この感情はなに………
 高野アナからの暴露話が出るたびに上田タモリさんが「んなことない」と合いの手入れるのが鉄板になってました。んなことはあるんですけれども。

 わちゃわちゃしてる間にぷぅちゃんスタンバイ完了。曲が流れて一瞬だけアイドル会場に。ぎこちなく手拍子をする芸人さんたちと一部ノリノリな手拍子の客席。私はノリノリでした。アイドルかわいかった…。
 あいなぷぅちゃんが終わって次のアーティストへ。他だれがいるんだ…?とざわついた舞台上に出てきたのはゆんぼだんぷ仕様のともしげさんと岸さん。岸さんがめっ   ちゃくちゃ似てた。ご本人登場かと思った。いちばん芸人さんたちがはしゃいでいたのがなんかかわいかった…たのしそうなのはいいこと…
 「まるで鏡のような水面に雨の雫が一滴落ちる音」を再現してたんですが、奇跡的にちょこっと鳴った。鳴った瞬間大盛り上がりする舞台客席。めちゃくちゃ平和すぎる…ちょう平和だった…
 この2組でライラックブルーミュージックステーションは終了。絶対他では見られないMステだった。

エンディング
 エンディングはマセキライブの告知。7月30日に笑フェスあるよ~という告知と、8月11日にパーティーパーブルジュニアにかが屋あいなぷぅが出ます、の告知。来月のパーティーパープルジュニアは芸歴5周年のマセキ芸人を集めていろいろトークをするらしい。めちゃくちゃたのしみなのでチケット取りたいな…取りますけど…私の席はある。(言霊)
 あとこの日AbemaTVでやる「チャンスの時間」にきしたかのが出るから見てね、の告知もあった。高野さんのオフパコ映像が見られるとのことでした(ちがうけどちがくない)。番組見たけどおもしろかった~高野さん紳士でした。番組的には違う展開のほうが良かったのだろうけども、少なくとも私はあれを見てすてきだなと思った。
 そんなこんなでエンディングトークも終了。一度暗転するので客席明転するまでは座っててくださいね、と加賀さん。暗い間に立ったらどうなる?に対して賀屋さんが「こう、ピアノ線が張っているので、立ち上がると首とかスパーン!と切れます!」と仰ったんですが微妙な空気に。上田タモリさんの「んなことない」待ちだったんですがタモリさん発動せずに終わるという。めちゃくちゃぐだぐだだった。事務所ライブならではの自由さよ………あと冷静に考えてピアノ線で首スパーンってこわすぎるわ 賀屋さんこわい コナンの最初の事件のやつみたい

 アンケート出して本日はこのまま退散。ふだん見ているライブとはまた違う空気感で新鮮だった~企画めちゃくちゃおもしろかった…。
 受付をしてもらうときにふと受付表(予約番号と名前、目当ての芸人さんが書いてある)がちらっと見えてしまったんですが、目当ての芸人さんのとこに「かが屋」の名前がズッラァーーーーーーー書かれてて。いやほんとズッラァーーーーーーだった。かが屋すごいな……と実感。私もかが屋と選んだのですが。連続の「かが屋」って文字に思わずびくっとなってしまったという話でした。あと整理番号呼ばれ待ちのときにぼけーっとしてたら1階のエレベーターに乗り込む出番前のかが屋ふたりを見かけて思わずきょどったなど。加賀さん水持ってた…(どこ見てんだ…)出てくるぞ、って思っていない場面に出てこられるとめちゃくちゃびびりますね。新道さんとのトークライブもそうだった。中野ブロードウェイ内で何度もすれ違うかが屋………(賀屋さんに至っては思わず目を見てしまったのでわざわざ会釈していただいた)(たいへんもうしわけないありがたい…)あと出てきたわけではないけど、ベリベスで入場しようとしたら会場前で喫煙してる賀屋さん見たりだとか。たばこを!吸ってる!!とおもってそわそわしました。私は喫煙者がだいすきなので…………

 1時間半くらいで終わったので時間的にもありがたかった。ライブは見たいけれども週半ばだと帰りのことを気にしてしまうので…。新宿渋谷付近に住みたいなと思いつつも、一人暮らしを始めたら絶対にこのペースでお笑い(に限らずライブ舞台芝居)見に行けないなと。思うので。すたこらさっさと埼玉に帰ります。出演していたみなさんにとってもたのしかった夜であったらいいな。ライブ終わりはいつもそういうことを考えている。おつかれさまでした。

6/24 THE VERY BEST OF CONTE@座・高円寺2

2019/6/24(月)THE VERY BEST OF CONTE(座・高円寺2)
【出演】フランスピアノ/Gパンパンダ/パーパーかが屋日本エレキテル連合/マツモトクラブ/ルシファー吉岡ジンカーズ/犬の心/うしろシティハナコ
【ゲスト漫才師】ストレッチーズ/コマンダンテ/ランジャタイ

 この日めちゃくちゃ心が荒んでいてここは東京砂漠ですか?っていうくらいだったんですけど、THE VERY BEST OF CONTEがあったおかげで一日の締めくくりが穏やかなものになりました。お笑いっていいな。思わずアゲインのライブタイトルを引用。でもほんとうに良かった。
 漫才師3組含めた14組のコントで2時間。K-PROライブ行き始めてから半年も経ってないですけど、K-PROは ほんとうに いいなあ… とめちゃくちゃしみじみ思いました。もっと吉本松竹の芸人さんも出られるといいのにね。件の闇営業は大変よろしくないことだけれど、活躍の場をもっと自社芸人に与えたらいいのにな…………と常々思っている。吉本は中堅クラスだと劇場あるんだろうけど若手の子は悪循環だろうなと。松竹に関しては自分とこの劇場の取り扱いがすごいな
 話が逸れました。もはや話が逸れるのは枕ですか。違います。

オープニング
 オープニングMCはうしろシティ・犬の心・ジンカーズの3組。すごい安定感。犬の心は東京シュール5が大好きだった友人がいたので、勝手にエモーショナルな気持ちを抱えて見てました。東京シュール5って今どんな活動してるんだろうと思ったら2015年で止まってるみたいで(ウィキ大先生参照)。犬の心、東京吉本の若手芸人だったイメージが強かったので、もうおふたりが40越えてることに驚きました。そりゃ私もOLになってるわけだわ 学生に戻りたい
 犬の心はケープロライブ久しぶり?な話から話題は闇営業に(oh…)松竹芸能も事務所を通した正規営業の配分抜かれ具合がすごいらしい。取り分話がオープニングに出ているライブとは 最近の芸人さんトークライブにおいて闇営業及び事務所との配分話題がトレンドなんだろうな…まあ笑うよね…ちなみにジンカーズはフリーなため、「なんでも光営業です」とのこと。光営業。強さを感じる
 次いで各3組それぞれ新潟出身の芸人がいるね~という話に。(うしろ:金子さん/犬の心:押見さん/ジンカーズ:樋口さん)金子さんの「新潟は天気が基本わるくてね、曇り気味でも快晴って言うぐらいなんですよ」「だから県民みんな暗い」に対して頷く押見さんと樋口さん。ご本人たちの新潟偏見すごすぎる。そして新潟県の光の部分は小林幸子さんがすべて受け持っているそう。根拠のない説すぎる 水曜日のダウンタウンでやる…????田中角栄氏は一番闇の部分にいるみたいです。新潟県には光(小林幸子)と闇(田中角栄)がいる。そしてお三人は「どちらかというと角栄寄り」闇。闇のはなしばっかだな

 ネタ感想(という名の殴り書きメモ)は香盤順に。コント内容のネタバレオチ回避配慮は全くしてません。かが屋以外のネタタイトルは勝手につけてます。めんご。(軽い)

フランスピアノ「ハイジャック」
 舞台は飛行機内で、なかがわさんは乗客。山本さんはハイジャック犯。意気揚々とハイジャック犯が「ハイジャックだ!」と銃を持って叫ぶものの、なかがわさん以外の乗客全員にガン無視される…な展開。
 個人的に見ていてストレスない展開だな~~と思っていました。突拍子もない設定以外だと説明セリフが多すぎて中だるみ傾向になりがちだな…と個人的に思っているので、フランスピアノの軽やかさはすごく良かった。コントライブ1本目のネタとして良いなあ。ハイジャック犯が(ハイジャックっていう発音自体わるいのか…?)と思って言い直すとこがめちゃくちゃ好きでした…途中からだんだんかわいく見えてくるハイジャック犯。
 フランスピアノ見たのたぶん3、4回目くらい?なんですけど、毎回思うのはなかがわさんの声めっちゃ良い声だな…っていう…すごい伸びやかで軽やかな声色の印象。音の揺らぎが最小限で雑感がないな、と。舞台映えする声なのかな。

Gパンパンダ「お笑いファンの妻」
 暗転中に見えた星野さんのカツラでもうあのコントだと直感して、且つキングオブコント予選1回戦が開催されたこの日(6/24)にこれ持ってくるか…!ともう明転前からいろいろクライマックスでした(私が)。
 キングオブコント決勝の観覧が当たった妻・ユミさん(星野さん)とその旦那(一平さん)の会話劇が主軸のコントなんですけど、この星野さん扮する妻が絶妙なお笑いファンでね…………K-PROライブを見にきているようなファン層を具現化したような。ファンを具現化ってなんだ。いやでもほんとに、いま客席に座っている自分の隣、はたまた後ろ、前、どこかに座っていそうな気がするんだよな…ユミさん…メモしてるタイプだろうな 写真は撮らなさそう。推し事務所おしえてほしい
 お笑いファンであるがゆえに、“芸人さんにとって大事な賞レースの大舞台(決勝)”をどういう心持で見ればいいのか…と苦悩する姿が、見ていて面白いけどきっと自分も葛藤するだろうとファン側に思わせる内容でした。そしてその苦悩に対して優しく寄り添ってはくれるんだけど、ひょいひょいとユミさんの逆鱗に触れる旦那さん(一平さん)がまた微笑ましい。「おれの同僚のほうがそこらへんの芸人よりおもしろいよ~~」って言う人いますよね。悪気のわの字もなく。そこらへんがめちゃくちゃリアルだった。
 芸人・星野光樹としての叫びだとか、お笑いファンとしての星野さんの願いだとかが詰まったコントだな、と勝手ながら感じたコントでした。

パーパー「2年記念日」
 このふたりが作る絶妙にはまらないパズルのような男女の空気感は唯一無二だなと…星野さん(星野続きだ)の独特な言葉の羅列で形成されるあの丁寧な言い回しなんなんだろう ほんとなんなんだろう 語感が独特すぎる いいなあ
 コント内容は付き合って2年記念日を迎えたカップルの急激な別れ話でした。えりちゃん(あいなぷぅちゃん)とケンジくん(星野さん)が付き合って2年記念日を祝っていて、これからもよろしくねーーとなるはずだった。はずだったんだよな………
 日付変わって記念日が終わった瞬間にえりちゃんから別れを切り出されるケンジくん。大混乱。「2年契約なの」と言い出すえりちゃんに対して「スマホだったの?」(ケンジくん)もう笑うしかないだろこのやりとり スマホ彼女 ちなみにこのあとスマホ彼女から進化します。
 終盤ケンジくんのセリフが立て続くんですが、ここで星野さんがセリフを噛む。言い間違える。言葉が大渋滞し始めキングオブコント2017決勝が見事に再現されてしまうという。この日はキングオブコント2019予選1回戦の日……なんだろうこの運命感 もってるな(?)大渋滞を起こしたケンジくんは完全に星野さんになり、袖で待機していたり見ているであろう芸人仲間に向かって「キングオブコントでは!!きをつけて!!!!」と捨て身の注意を振りかざしておられました。もうめちゃくちゃ笑うしかない。その後どうにか整えて、一言一言セリフを言い始めてたんですけど、あいなぷぅちゃんはそんな星野さんの一言一言を、笑いながら「うん、うん」と最後のセリフまで相槌打ってたのが印象的でした。かわいかったな……すごいほっこりした……あの時だけはふたりとも「えりちゃんケンジくん」ではなく「あいなぷぅちゃん星野さん」だったんだけれど、それがまた良かったです。事故が起こった故に生じた笑いを見られるのってライブならではの醍醐味じゃないですか。二度とないその瞬間の笑いを味わえる特別感は、いつ味わっても至高だなと常々思います。生の良さはお笑いに限らず音楽も演劇もだけど。みんなライブ会場と劇場に行こう!(?)

かが屋「ランチ」
 なぜ唯一コントタイトルが分かるのかと言うと単独でおろしていたコントだからです。単独でおろしていたコントだからです。大事なことは二度も三度も何度も言うよ。なぜならサビだから!!!!!(うるせえ)
 どのネタかな~とわくわくしていたら単独ライブのネタでした………「ランチ」は単独ライブ以外でおろしたネタ、「市役所」「親友」に続いて3本目になるのかな。「市役所」「親友」以外もおろしていたらおしえてください くやしくて私が泣きます どうだアラサーOLが悔しくて泣く姿すごいだろ 目をそらしたくなるだろ やめよう。
 コントは残り1個のパンをとっておいた賀屋さんのところに空腹で死にそうな加賀さんがやってきて、「何か食べるものない?」と聞かれるけどそのとっておいたパンをあげるかどうか迷う…っていう内容で、空腹の友人を助けてあげたいけどパンはあげたくない、でもどうにかしてあげたい、の狭間で苦しむ賀屋さんの姿と、自分のために必死になってくれる友人にこぼれんばかりの感謝と恐縮を表現する加賀さんの姿の対比がめちゃくちゃ良くて。その感謝と恐縮に良心が痛んでいる賀屋さんの姿もまた重ねて良いんですよ………… 個人的にガムのくだりがめちゃくちゃ好きです。「ガムってたべると味すごいするのに匂いぜんぜんないんだ」って感動する加賀さん。飢餓具合がドチャクソ伝わりまくる。
 たしかこれオチ単独のときと違ったんですよね。しかも言い回しちょこっと変えるとかじゃなくて結構内容が違ってた。それもすごい良かったなあ。
 単独のネタを別現場で見られたときの感動と感激は、新ネタを見られたときとはまた違ったものだなと遭遇させてもらえるたびに思っていて。感動と感激の中にほっこりと言うかなんというか、会いたいな~と思ってた人とばったり会えたり連絡が向こうからきたときのあの必然運命感が入ってくるなあと。なに言ってんだって思いますか。ちょっと私もよくわからなくなってきました。なんかこう とにかくうれしいっていう…うれしい。うれしい。おもしろかったしうれしい。語彙が急激に死にましたね。
 いやーほんと見られて良かった。かが屋のあの空気感がめちゃくちゃ好きだなと。改めて思いました。

日本エレキテル連合「かわいそう」
 トンチキ空間。明転した瞬間に広がる情報量の多さにおかしい~!っていうよりは混乱カオスを極めた笑いが起きました。かが屋からの絵面の差がすさまじすぎる
 これコント内容どう説明したらいいのかな…あれ耳かき屋なのか?中野阿佐ヶ谷あたりの薄暗い路地裏にある汚い耳かき屋みたいな(字面がひどすぎるなこれ)ところが舞台?で、中野さん演じるおじさん(汗だく妙なハゲ)が橋本さん演じる耳かき嬢(ツインテよれよれロリータ服)に膝枕で耳かきされながらいかに自分が“かわいそう”であるかを嬢に言わせる…っていう…ないよう…つたわる……?????ふつうにカップル設定だったらすみません いやもうツッコミどころそこではないんだけど とにかく情報量が多すぎる でもその多さがコントを喰わずネタとしてきちんと成り立っているのがめちゃくちゃすごいな、と思いました。すごかった… 橋本さんのロリ声かわいかった

中MC
 中MCはハナコ・秋山さんとかが屋・加賀さんのおふたりで、わー!ててて・・・みたいに舞台中央に出てきた姿が愛らしかった…「MCはぼくらふたりでつとめます!」がんばって……(エンドレスにこにこ…)お花ちゃんコンビだなと思って見てました。私はかわいい成人男性をすぐにお花ちゃんと呼びたがる性癖がある
 ここで今回のゲスト漫才師の紹介。一組ずつ紹介していく中で、秋山さんと加賀さんふたりが「コマンダンテさんのコント見たことある…?」という話題になり、客席に聞くも挙手ゼロ。舞台上にいるふたりも客席誰ひとりも見たことない姿ってすごすぎるな……
 秋山さんがランジャタイのコントに対して「見たことないし不安もつよいであろうランジャタイ」と仰ってたのがめちゃくちゃおもしろかった。ばっさりすぎる。
 紹介を終えてここからゲスト漫才師によるコント3本へ。「ぼくらも袖から見るのでたのしみですね!」と秋山さんと加賀さんがきゃっきゃっしてたのがどえらい愛らしかったので、おふたりはもうお花なんだろうなとおもいます(頭が悪いファンの発言)

 というわけでふたたびネタ感想という名の殴り書きメモです。コント内容のネタバレオチ回避配慮は全くしてません。ネタタイトルは毎度のごとく勝手につけています。

ストレッチーズ「停電」
 一人暮らしの高木さんの家が突如停電になり、懐中電灯片手にブレーカーをあげる…という導入。というか内容。停電した瞬間に響き渡るはサカナクションの『新宝島』。何が起きたのかほんとにわけがわからなかった す すとれっちーずのこんとってなんなんd・・・?????(バグ)
 高木さんの持つ懐中電灯の明かりが暗闇の中に差して、光が右往左往し一点を照らしたと思ったらそこにいたのは海パン姿の福島さん(??????)どういうお笑い?@千鳥
 この暗闇→照らすの展開が繰り返されていくわけですが、2回目のときに袖に消えていく福島さんの後ろ姿が若干見切れるという。これあえてなのかと思ったら違ったそうで(詳細は後述)。真っ暗闇と音楽と突如現れる海パンに頭混乱でしたけどおもしろかった…暗闇の中響き渡る笑い声 字面がこわい
 そして高木さんの声も舞台映えする声だなあとしみじみ。フランスピアノのなかがわさんとふたりだけで話しててほしい…そんな音源と動画がありましたらおしらせください…(他力本願)

コマンダンテ「通行人」
 今回のゲスト漫才師によるコントの中で一番“落ち着いたコント”を披露されておりました。落ち着いたコントってなんなのかよく分からないけどとにかくストレッチーズと後述のランジャタイがすごかったんだよ忙しさと絵面が すごいんだよ
 コントは石井さん扮するヤンキーが、自分の前を通り抜けていく安田さん扮する通行人に都度都度絡んでいく内容で、一定のテンション感がじわじわ笑いを起こさせるコントだな…と。石井さんのいちゃもんが温度感低いせいですごいおかしく聞こえてくる そしてどんな扮装していても似合う安田さん
 石井さんがしゃがみこんだ姿から立ち上がって安田さんと並ぶたびに、コマンダンテのおふたりめちゃくちゃ足長い背がたけえ…思って調べたらおふたりとも180cmオーバーなんですね。そら高い。

ランジャタイ「マツモトクラブ」
 ・タイトルがすべてを物語っているしもはやオチなんだけどこれ以外につけようがない
 ・コント内容はミニシアター
 この箇条書きがすべて過ぎてなにを書けばいいのかマジでわからない 見た人にはきっとわかるであろうこの感覚
 ちょっともうランジャタイのコントにつきましてはK-PRO公式ブログ(THE VERY BEST OF CONTE | 【お笑いライブ主催】K-PRO主催者雑記)と上の箇条書きでどうにか察してください ランジャタイのネタを文字化するのにどの言葉を用いればいいのかわたしにはわからないしこういうときどんなかおすればいいかわからないの…………マジで マジで

 ランジャタイの奇跡頓知気ミニシアターコント(もはやあれはコントという3文字でまとめられるものなのかがぜんぜん分からない)が明けて、中MCのおふたり(秋山さん加賀さん)とゲスト漫才師集合。袖で見ていた芸人さんたちも大混乱されたままの登場だったので、あのときの会場全体の空気の雑感すごかった。とっちらかりすぎている。もうみんなどこに意識の焦点合わせたらいいのか分からないような感じ。
 ひとまず一組ずつネタを振り返りつつ話していきましょう、という流れに。ストレッチーズはコントといえばあの停電ネタだそう。高木さん「普段新宿バティオス(今回の座・高円寺より小さい箱)でやってたんで、今回舞台広すぎて4LDKに一人暮らししてんのかなっていう」そしてこの広さのせいで照明上がるまでに捌けきれなくて海パン姿の福島さんが見切れてしまうという…あれあえてじゃなかったのか…
 コマンダンテは大阪時代にちょこちょこコントをやってたそうですが、もう今は漫才のみとのこと。今回披露したのは大阪時代のものだそう。やはり東京で見るのはめちゃくちゃレアだった。
 ストレッチーズもコマンダンテも普段漫才ではできないこと(衣装替えやSEなどなど)をやろう!と色々詰め込んだらしい。これが漫才の反動… ただ衣装替えに慣れてなさすぎて、コマンダンテ安田さんが前の衣装の帽子を被ったまま袖から出そうだったらしく、向かいの袖でその姿を見ていた加賀さんが直前で帽子に気付いてシュバッと帽子を取った安田さんの姿を再現されてました。すごい勢いだった。
 ランジャタイはやはり混乱。もうみんなどこから聞けばいいのかまず何に触れればいいのか分からない状態。ですよね・・・・・・ひとまずいろいろとランジャタイの裏話に。
 出だしのミスについて。本来はスクリーンにコンビ名が映し出されたあとの暗転中に板付き⇒明転のはずが、スクリーンが映し出されたときに袖から飛び出してすぐ引っ込んだランジャタイのふたり。これについてストレッチーズ高木さん「スタッフが『ランジャタイさん板付きお願いしま…っていない!?』ってなってた」スクリーンにでかでかと<<ランジャタイ>>と出てる左端にふたりの人影があったのめちゃくちゃおもしろかった…
 尺がいつものごとく長尺(ランジャタイ尺)だったのですが、あまりにも長すぎたのが場当たりのときにあの国崎さんが「バカクソなげえな」と仰っていたそう(かが屋加賀さん談)。さすがミニシアターコント……いやでもあの長尺で最初から最後まで笑わない時間がないのはほんとランジャタイすごいしこわいな…と思いました。

 漫才師3組のコントが披露されたところで、後半6組のネタへ。殴り書きメモですネタバレオチ回避配慮はしてませんタイトルは勝手につけてます(一息)

マツモトクラブ「見送り」
 あのランジャタイの後にコントをやるのはマツモトクラブさんほど適任者がいないだろうと思った。ランジャタイの余韻が漂いつつも、一気に自分の空気にしていくあの存在力はめちゃくちゃすごい…。
 コントは地元に戻るマツモトさんを友人(音声)が見送りにくる設定。熱い友情のやりとりなはずが、次第に友人の引き留めが妙なものになっていく…という流れだったんですが、この友人との何気ないやりとりが、終盤一気に違う意味と攻撃性を孕んで自分(マツモトさん)に返ってくるのがめちゃくちゃおもしろかったしめちゃくちゃ綺麗な伏線回収でした。もはや伏線を伏線と思わせない手腕。綿密な構成がすごかったです…そりゃランジャタイ伊藤さんも惚れる。もうしばらくランジャタイとマツモトクラブさんのセット感が強すぎる。

ルシファー吉岡「綿農家」
 「変態」という2文字で括っていいのかめちゃくちゃ考える。
 吉岡さん演じる綿農家のところに学生が見学に来て、その学生たちに自分の仕事を説明していく設定なのですが、まあそりゃふつうに説明して終わるわけなかろう。これはコントだぞ(だれに怒ってるのでしょうか)
 穏やかな表情と口調から放たれる変態性のある言動思考。あまりにも理路整然と話されるので妙に納得しそうになるんですがこれは納得したら捕まってしまいます。こわい。変態も突き詰めて情熱を持てばなぜかカッコよく見えてしまう。下着泥棒は犯罪です。
 ちなみにこのコントをNGKで披露したところ、「つかまれー!」というヤジが飛んできたそう。大阪強い。ルシファーさん「きょうはヤジなくてよかったです。笑」よかった。
 マツクラさんもルシファーさんもひとりしゃべりの技巧がすごいな、と思いました。派手な動きだけがその場を華やかにさせるわけじゃないんだなと思う。にちようチャップリンのコラボコントもめちゃくちゃ良かったですもんね……またコラボしてくれないかなあ

ジンカーズ「ことばあそび」
 タイトルつけるのめちゃくちゃ困難だった…(どなたか正式コント名知ってたらおしえてください…)
 どんなコントでしたか?と聞かれるとなんと言えばいいか分からないくらい不思議なコントでした。色で言うと薄いモノクロなかんじ…コントを色で言うってなに…(自分で言っといて…)ジンカーズ世界線だけなんだかぼんやりしているような感覚でした。はじめて味わったあの感覚
 個人的にはマンボーがおもしろかった。思わず数えてしまった。真顔で歌われるのは若干恐怖だった。

犬の心「スカウトマン」
 犬の心のコント見るの何気に初めてだ…と見て気付いた。どういうタイミングだ。
 いけやさん演じるキャバクラのスカウトマンが、なぜか男性である通行人の押見さんにしつこくスカウトかける設定。なんかもうめちゃくちゃ安定してるな…すごいな…とおもしろさと感動を味わっていました。あとふたりともめっちゃ声通る
 真面目に不愉快になっている押見さんに対して、真面目にちゃらけるいけやさんの構図がおもしろかったです…いけやさんのあの顔すごかった。絶妙に人をいらつかせる。すごい。
 オチもすごい良かったです。どれだけ盛り上がっててもオチの回収が弱いとね…なんともね…おもしろかったのにそこの印象が強くなっちゃってね…あるよね…いやほんと安定感がすごい。

うしろシティ「母」
 ぼくたちわたしたちは戦国鍋TVうしろシティ知った芸人です(アメトーーク)何度か生でうしろシティ見てますけどやっぱり戦国鍋の印象が強い。ほんとに関西人だと思ってた。「戦国鍋TVってなに?」な方がいらしたら検索してみてね。なんとなく歴史を学べる映像だよ。うしろシティはミュージックトゥナイトというコーナーのパーソナリティです。なぜか関西弁だよ。あれなんでだったんだろ
 金子さんは高校卒業後上京して休みで地元に帰ってきた息子さん役、阿諏訪さんはその帰ってきた息子を迎えに来る母役でした。この母がすごかった。頓知気(この日記頓知気使用率高いな)な恰好で袖から登場してきたものだから会場大爆笑。キャラが濃い。濃すぎる。でも母の強烈キャラをものともしない親子の会話のやりとりがめちゃくちゃ面白くて、もっと見てたいなあと思いました。キャラに喰われないコントって当たり前なようで難しいんじゃないかな、と。なんとなく。ネタの骨組みがしっかりしているからこそ、強烈キャラを乗せてもその印象だけで終わらせないコントになるのだな…と個人的に思っていました。うしろシティは松竹だよね、なんかこう なんかこう 松竹がんばってほしい。事務所がんばれ

ハナコ「デュエル」
 キングオブコント2019予選1回戦のこの日に開催されたコントライブ。このライブのトリがキングオブコント2018王者ってめちゃくちゃ良くないですか。私はすごい良かった。香盤順に意味を持たせていたのかは分からないけれど、ある対象とある対象を(無理くり)繋げて運命づかせるのが大好きなのでもう意味があると思わざるをえない。私はそういう性癖なので…生きている癖なので………
 岡部さんと菊田さんが公園でデュエルをしていて、そこに秋山さんが通りかかる。めちゃくちゃ濃い戦いなのに秋山さんしか見てないっていう。(笑う)岡部さんもんのすごく熱入ってるな…と思っていたら次第に岡部さんが笑いを抑えきれなくなってしまい、つられて菊田さんも笑ってしまい、それを見て会場も笑うという。なんだこの平和空間 笑いの絶対正義感すごい
 これエンディングで言及されていたのですが、岡部さんはこのコントがめちゃくちゃお好きとのことで、好きすぎてうれしくて思わず笑いがこぼれてしまったそう。なんだ…なんだその理由…良すぎる………
 オチもえっ?わー!みたいな感じで(語彙)、王者の貫禄ここに在り、のようなコントライブの締めでした。かっこよかったな…かっこよかった。

エンディング
 エンディングMCはフランスピアノ。香盤トップが最後をまとめるのいいですね。
 あまり時間がなかったのかな?出演者陣が全員舞台にきたらすぐに告知がある人―?に。ここでGパンパンダが出てくる。
 一平さんがご自身がツイッター上でやられている「なぞっぺー」をやっているのでよろしくお願いします、の告知をされていたのですが急に泣き出してしまう(!!!)。うまく告知できなくていっぱいいっぱいになってしまったそう…なんだ…ピュア…努力…
 混乱した中でかが屋の加賀さんがいち早く一平さんに駆け寄ったと思ったら、一平さんに腕を差し出す。一平さん噛む。噛まれながら噛みながら加賀さん一平さん後ろに移動。最後ふたりでにこにこ。という4コマが繰り広げられました。世界一ピースフルな4コマだったので私はもう泣いてしまいそうでした。だれかすぐにあのふたりを保護してくれ(号泣)(号泣)(号泣)
 ふたりが後ろに下がったら岡部さんが天空龍(コント時に使用していたバトルカード)を召喚してくれて(?)、一平さんがスライディングでそれを取りに行くという流れで一平さん泣き出し事件は落ち着いた と思ったものの、そのあと完売したライブの告知をしてしまったランジャタイ国崎さんが泣き出し⇒岡部さん再び天空龍召喚するも失敗し泣き出す という軽い成人男性号泣連鎖(ただの地獄絵図)が繰り広げられたわけですが、まあ全部おもしろかったのでオッケーです(^_-)-☆ 思わず自分の中で取り決めていた“ブログでは顔文字を使わない”というルールを破ってしまうぐらいにまとめが難しかったエンディングトーク
 フランスピアノのおふたりおつかれさまです…(ほんとうに…)

 投票制のライブ以外は基本メモ取らないんですが、今回簡単にでも取っていたら取ってないときより記憶が引き出されたのでこれからもメモろう…と思った。周囲の方にね、うるさくない程度に。たのしい時間は自分だけじゃなく会場全体で味わおう。どれだけ舞台がよくても自分の座る周囲が地獄ならもうそれは地獄。楽しい記憶は楽しいものとして帰りたいよね…

 多種多様なコントを一度にたくさん見ることが出来て、しかも漫才師によるレアコントも見られるというなんとも贅沢な時間でした。メンタルバチクソゴリゴリ落下OLにとって救いのようなライブ。ありがとう良い夜でした。しごとがんばろうな…

5/27 でかぷっしゅ!!@下北沢ミネルヴァ

 真空ジェシカファンの後輩にお誘いいただいてはじめて行ってきたよでかぷっしゅ。真空ジェシカも楽しみだったし、三者三様で見に行く空気階段も出るとのことでたのしみにしていました。想像以上の満員具合で全体の圧がすごかった(MCの空気階段のおふたりもお客さんの圧すごいとしきりに仰っていた)。
 出演芸人登場~の掛け声でぞろぞろと舞台にでてくるみなさんたち。代打のモンローズ・宮本さんが意気揚々と舞台に出てきたのですが、代打の皆さんは後から紹介された際に登場予定だったらしく「なんでおまえでてきてるの????」って総じて言われててちょっとかわいそうでした しかしおもしろかった

 ネタ感想は特に好きだった3本でだらだらお送りします。(タイトルは勝手につけてます)


真空ジェシカ「美水」(1本目)
 暗転明けたら川北さんがすでセンターマイクの前にいてめちゃくちゃびびる 少し遅れてガクさんが小走りで袖から出てきたのですが、あらかじめこういう出方にしようと決まっていたのか・川北さん独断で先に立っていたのかぜんぜん判別がつかなかった…。前者でも後者でもおもしろいけどなんかこわい。こわいけどおもしろい。私は「こわい」「おもしろい」の距離が近いお笑い見ると思わず背筋が伸びるので、伸びました。(報告)

 漫才の内容をざっくり言うと、「きれいな言葉をかけた植物と、汚い言葉をかけた植物では育ち方が違う。水もそうなるかと思ってやってみた」という内容で、ひたすら川北さんが一方の水にきれいな言葉を、一方の水は完全に無視する、しまいにはきれいな水に名前をつけてめちゃくちゃ愛でていく…っていう流れだったんですが(これ実際見ててもこわかったんですけど文字にしてもやっぱりこわいな)世にも奇妙すぎる内容でした。(水の名前が「美」しいに「水」で「美水(みみ)」だったので勝手につけた漫才名はここからきてます)
 水に心酔していく川北さんの様をガクさんが怯えながら話を聞いてて、最終的にその美水とガクさんに繋がりが生じるんですけど、ここが「こわい」「おもしろい」の頂点でした。すごかった。こわいしめちゃくちゃおもしろかった。世にも奇妙な物語ショートショートで映像化できるんじゃないかと思った。
 川北さんの佇まいって謎、というより世にも奇妙感(不穏感とか空洞感)があると思っていて、俗世から完全にではなく少しだけずれているように思わせるのがすごいなと…。べつに思わせようっていう意識もなさそうですが なさそうなのがこわい 天性なんだろうなあ。
 お笑いに限らずコンビって「天才型」と「努力型」で成り立ってるっていうじゃないですか。なんかどこかに聞いたことあるんですけど…出典どこだろ で、その法則だと真空ジェシカは川北さんが天才型・ガクさんが努力型なのかな?となんとなく。あまりネタ本数見慣れてないのでふわっとした所感なんですけど まちがってたら画面の前で私をぶん殴っといてください
 その努力型と天才型のバランスさが、なんといいますか…うーん 「○○っぽい」っていう言葉で表すのはよくない、というか 思考停止のようで使わないほうがいいんだろうなと思うんですが…おもうのですが…いかんせん独自の言葉が見つからないので使わせていただくと、ラーメンズっぽい(ATOMあたりかなたぶん)なあ、と。個人的に。ラーメンズっぽいからすばらしいとか言いたいわけではないことは強く主張したい。
 で、私が努力型のように思うガクさん。ガクさんも結構な世にも奇妙感纏ってるなあと感じるんですが、同時にぼのぼのの汗マークがいつも飛んでいるイメージもある。↓こんなかんじ。
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 このイメージも混ざってコミカル感になるので、不穏感・空洞感のある川北さんと並ぶとバランスが良くなるのかなと…。真空ジェシカ立ち姿のバランス良いですよね。
 こう見ると川北さんシマリスくんぽさあるな なんかシマリスくんも意思があるのかよく分からない空洞感を覚えるので、そこに似通ったものを感じる 真空ジェシカぼのぼのなのか?(?)

 なぜか横たわっている不穏な空気の中に、本来は相反するであろうコミカル感がうまく乗っているネタだな、という印象でした。おもしろいのになぜかこわい。こわいけどおもしろい。2本目も良かったけど個人的にはこの1本目がすごく好きでした。また見たいな~


空気階段「未来からの自分」(1本目)
 私空気階段どこで知ったんだっけな…と思い返したら昨年の年末あらびき団SPでした。かが屋とおなじ…あらびき団すごいな すごいんですよ すごい
 コントの内容は「合コンに向かうかたまりさんが服を着てでかけようとすると未来の自分が会いにくる」という内容で、この未来のかたまりさんをもぐらさんが演じているわけですが、これがもうめちゃくちゃおもしろかった。すんごい。会場揺れてなかった?気のせいですか?いや揺れてた。すごかった…
 どうしたってもぐらさんのフォルム(この言い方で合っているのか)が口ひげたくわえてふくよなものだから、どんな服を着ても出てくるもぐらさんの姿を見て、かたまりさんが「なに着てもおれは将来デブでヒゲなのか…」とつぶやくので笑いが抑えきれなかった。なにをきてももぐらさんになるかたまりさん…
 「クローゼット」でお馴染みの妖精(?)さん風な将来のかたまりさん(演:もぐらさん)も出てきたので、クローゼット出の私はもうたまらんかったです。たまらん。あのキャラ最強すぎませんか…コントキャラとして強すぎる………

 このコントは『三者三様』でも披露されたのですが、オチが違ったりやりとりが違ったりで三者三様版もめちゃくちゃおもしろかったです。同じネタでもニュアンスとかオチが違う場面に遭遇すると、ああお笑いって生きてるなあって思うね。おもしろかったなあ…ほんと…空気階段のあのなんともいえないカオス感すごく良いなあと思う。「空気階段」っていうコンビ名の印象はなんとなく透明に近い灰色っぽく感じるのに、コント自体は毒々しいサイケデリックな色で作られてるように感じるから、その相反する色味にどうしようもなく惹きつけられるなと。いつも思う。
 そして全然吉本っぽさを感じないのだけどあれなんでなんだろう。よしもと所属でめちゃくちゃびびった


ファイヤーサンダー「野球部と不良」(2本目)
 ファイヤーサンダーはたぶんこれで3回目だったかな?たぶん。関西人であることが慣れない芸人部門第一位のコンビだなあと常々思います。関西弁にびっくりする。かが屋の加賀さんか賀屋さんどっちだったかな~~~どこかで「ファイヤーサンダーは関西弁でオシャレなコントを作る。コント自体おもしろいのに関西弁っていうのが乗っかってよりおもしろい」みたいなことを仰ってた…覚えが…三者三様で…ちがったらほんと誰か殴ってください(二回目)

 コント内容は「甲子園を目指す弱小野球部とそれをおちょくる不良同級生」で、野球部員(藤田さん)が「甲子園行ったるからな!」と意気込むのに対し、不良(﨑山さん)が「お前らが甲子園行ったら裸でマラソンしてやるよw」と返してバチバチな筈が、野球部が練習する横でなぜか不良が裸でマラソンに向けた練習等をしている…っていう最終的にハートフルオチなコントでした。次第に不良の煽りがもはや応援の裏返しのようになっていく過程がめちゃくちゃ良かった…。

 ファイヤーサンダーを初めて見たのがたしかツギクル芸人だったんですけど、正直その時はあまりおもしろいとは思っていなくて。でも平成の終焉(ナベプロ芸人対他事務所芸人ライブ)のときに見たときはめちゃくちゃ面白くて、対戦相手のかが屋と甲乙つけがたかったんですね。で、今回のでかぷっしゅ!!ももちろん面白くて。一回きりで判別つけられないもんだな…としみじみ思わせてくれたコンビでした。お笑いほんと生きてるな…


企画(ドリフの替え歌)
 2019年上半期お笑いライブ企画部門堂々第一位を飾る内容でした。これ文字にするのめちゃくちゃむずかしいので映像を流してほしい 泣くぐらいおもしろかった…落ち込んだときに繰り返し見たいぐらいおもしろかった…
 ドリフの大爆笑のオープニング曲を出されたお題で即興替え歌をする内容で、コンビ2組ずつ=計4人でワンフレーズ起承転結繋げてく…っていう流れだったんですが、なぜかきしたかのさんだけきしたかのチームとしてふたりでこなすことに。なんでだ。おもしろかった。
 最初の登場シーン(横一列並んで前に出てくる)から再現で始めてたんですけど、何度やってもかたまりさんの動きがぎこちなくて会場大爆笑。あれ写真だけでも撮っておけば…よかった…すごかった。運動神経云々とかではない気がするあの堅苦しさ…


 こんなに面白いユニットライブがあったんだなあとしみじみしました。誘ってくれた後輩には大感謝しかない~~ありがとうありがとう……彼女が好きな真空ジェシカはやっぱり面白かった。この日残念ながら見られなかった芸人さんもいたので、またぜひ見に行きたいなあと思います~いやほんと企画もおもしろかった…。果たして年間一位になるのかな。年末振り返るのたのしみです。

6/5 新ネタコントライブ「優勝」@∞ホール

 何年ぶりの∞ホールだったんだろう…たぶん大学のときにノブコブと直美ちゃんのトークライブか何かを見に行った以来だった気がする。(空前のノブコブ吉村さんブームだった)
 ここのところK-PRO人力舎・マセキといった「他事務所」と括られるライブにばかり足を運んでいるのですが、吉本の現場に行っていた経歴のが圧倒的に長いのでちょっとホーム感ありました。吉本とマセキ人力太田プロって抱えてるファンの空気感なんかちがう気がする。松竹はわりと吉本寄りかな…やっぱり劇場持ってるのって強いですよね。持て余してるところとか使い方がどうなのかとかおもうとこもまああるけどもにょもにょ

 話が逸れました。私は話が逸れやすい。

 というわけで行ってきました~~新ネタコントライブ「優勝」。
 オープニングはレギュラー出演者の皆さんがまず出てきてトーク男性ブランコの平井さんがインフル明けということでめちゃくちゃいじられてました。強制的に舞台上で寝かされる平井さん。そのままトークが進む。カオス。
 寝かされている平井さんがゲストのかが屋を呼び込むと、おふたりそのまま平井さんに駆け寄ってお見舞いし始めたのでめちゃくちゃおもしろかった…なんだこの図は…
 そして加賀さんが袖に捌けては座布団をめちゃくちゃ持ってくる。「まってなんで加賀くんそこにあるの知ってるの」(レギュラー陣)彼は吉本でしたか?(マセキです)
 新ネタコントライブだけどゲストは新ネタじゃなくてもよかったそうなのですが、「“新ネタ”コントライブなのだから…」とこの日のためにかが屋は新ネタを作ってきたそうで。(わーい)優勝レギュラーの芸人さん(どたなか失念してしまった…)が別現場でかが屋に会うたびに「ぜったい!間に合わせますから!ぜったい!」と言われていたらしい。その気持ちがうれしいよね~~~~(誰目線)

 新ネタの内容はなんていえばいいんだろうな、付き合いたてか付き合う直前の男女が今夜このあとどうするか様子の見合い…みたいな感じ。私の持ちうる言葉だとなんか下品ぽくなるな…夜の駆け引きなのにすんごくいじらしくてあたたかいコントだったのほんと…水曜日という週の折り返しの疲れた夜に見るコントとしてこんなに大正解of大正解なものは無いのではないかと思った。この日の私のコンディションにとってめちゃくちゃ有難いコントでした。
 賀屋さんの姿が「市役所」のりっぴちゃんだったので(もしかして馴れ初めか!!?!?!!?)と祭りが始まりそうだったけどりっぴちゃんじゃなくて「まゆみちゃん」と「しょうくん」のおはなしでした。ちがったけどすごくよかった…ほんとうに…よかった…思い返すだけでへへへ…ってなる にこにこ。

 コント感想は断片的に言いたいことだけ言う書きなぐりメモ形式でお送りします。

▷賀屋さんの女の子がかわいい
 かわいい。どうしてあんなにかわいいんだろうなといつも思う。愛嬌が…すごいのだろうな…
 髪を結んだだけで一気に女性の雰囲気纏えるのすごいですよね。一目で「ああこのひと女のひとなんだな」って分かる。みきぴょん(「コンビニ店員」「年金(あらびき団)」)のときみたいにきっちり結ぶのもすてきですけど、個人的にはりっぴ(「市役所」)や今回のまゆみちゃんみたいに横髪ゆるっと残して後ろでゆるく結んでる賀屋さんがめちゃくちゃ好きだなという話だけで酒が飲みたい 賀屋さんの女の子はなぜあんなにもかわいいのかで飲み会したいんですけど誰か飲んであげてほしい私と
 ちなみに出待ちで賀屋さんにりっぴちゃんかと思いましたと伝えたら「あ~カーディガンとか使いまわしちゃってるんですよね~」とふふふ、と返されたので賀屋さん自身がもうかわいいな…とおもいました。作文かこれは
 賀屋さんふふふ、って笑いますよね わたしはすごくそれがすきです…恋文…

かが屋コント登場人物男性部門第一位の「しょうくん」
 私このひとと一緒の墓に入りたいと思った(激重発言)あまりにも真摯で素直でまっすぐな姿だったので、おもしろいんだけどウワ~~~~~好きです……………っていう気持ちがすごかった。ほんとに いいな………加賀さんもうまいですよね。ご本人自体もまっすぐな方だな、という印象はあるけれど、あのコントのまっすぐさは加賀さんではなく完全に「しょうくん」のものでした。本人が透けて見えてこないというか。
 漫才とコントの違いのひとつとして、芸人自身の姿を見せる/見せないってところがあるな、と思ってるんですね。私の中ではだけど。コント漫才とかもあるけど、やっぱりそれは芸人さんご自身が「あえて」別人格やってますよ~という下地がある上で成立するものだと思っていて。でもコントは「あえて」で別人格をやったら完全に世界が壊れるわけじゃないですか。
 飾りがたくさんついた設定であればキャラが立っているので演じやすさもあるだろうけども、このコント上では突拍子もない設定とかはなく「ひとりの青年」であるその「しょうくん」を、加賀さんは「加賀翔」としての色をうまく表に出さないようにされて、「しょうくん」を舞台上で出力されてたのがほんとうにすごいな…と思って見てました。まあご本人がどう考えてらっしゃるのかは分からないので全部妄想想像でしかないんだけど。見えているものがぜんぶだからしょうがないよね…見せてくださるところがすべてである。

▷「ほんとうはね、終電しらべてたの」(まゆみちゃん)
 しょうくんが慌てふためいてわーわーなってるときにまゆみちゃんのこの破壊力しかない発言。
 いやもう えっ えっ かわいい…泣いてしまいそう… それを受けてしょうくんがウワ~~~!みたいに噛み締めてたのがすっごく良かった。まゆみちゃんの言い方もこなれた感じじゃなくてぽつり、と言うかんじが…いや慣れてるがゆえの振る舞いかもだけど…もう慣れててもいい

▶「ごめんなさい興奮してしまいました」(しょうくん)
 しょうくん~~~~!!!!なんて心根のやさしい ひとに対して真摯な男性なのだ…とおもった
 言い方もぐっと意を決した感じで、私はもう泣いてしまいそうだった…(※お笑いコントです)まゆみちゃんが「なんだろううれしい…」って戸惑いながらもふわっと笑って返してたのが アーーーーーもうーーーーーーおかあさん…泣いてしまう…………ってなった(※お笑いコントです)

 もうほんとにめちゃくちゃおもしろたのしかったです。労働に疲弊したOLの夜にこのコントはあたたかすぎてないてしまいそうだった。暗転中ちょっと泣いた。こういう、こういう世界であってほしいよな…………と思う そういう世界にしよう。

(6/14追加)
 あまりにも遅筆すぎてこの日記書き上げる前に公式から!!!!このコントの!!!!動画が!!!!配信されました!!!!!!!!!!!この世は天の国か ありがとうマセキ芸能… ちなみにこの日記は優勝直後に書き進めてたんですけどね。遅すぎでは……………
 事務所ライブで披露されたみたいです。初下ろしのときとはちょこちょこ違ってるのでそれもまた良いものでありました…いやほんと動画うれしいな…
https://youtu.be/mpeQJyA0DAA
 このときだと「加賀くん」なんですね

 かが屋以外のコントだと、うるとらブギーズやさしいズ男性ブランコのネタがおもしろかったです。全組初見でした。やさしいズはようやっとテレビではなく生で見られて良かったなあ。
 票を入れたのは男性ブランコ。カンフー兄妹が復讐したい・させないで言い合うネタだったんですけど、この言い合いがま~~~~~~おもしろかった。めちゃくちゃおもしろい。平井さんが妹役でミニワンピのチャイナ服お召しになってたんですけど、あまりにも丈が短すぎて見えちゃうんじゃないかと内心そわそわしてました 大丈夫だった。
 男性ブランコ、他のネタも見たらおもしろかったのでぜひにいろいろ見ていきたい…。かが屋とユニットコントしないかなとひっそり思っている。このまえのEXITとのユニットコント良かった。地上波でやらんかな~

 エンディングトーク。平井さん再び寝かされる。かが屋は引き続きお見舞い。賀屋さんが平井さんの手を握っておられた。かわいい。
 周りのレギュラー陣から「かが屋どんくらいのスパンで何個新ネタコント作ってるの?」と聞かれ、寝込む平井さんにだけこっそり加賀さんが伝える…という謎な流れでした。前の方座ってたけど聞こえなかった…くそう…でもほんと何個つくってるんだろう。
 「かが屋のあこがれの先輩は?(好きな先輩芸人だったかな)」については賀屋さんから平井さんへ耳打ち。これは聞こえました。(やはりバナナマン)逆に平井さんはラーメンズだそうです。ここで私がひとり喜ぶ。へへ…… 平井さんも賀屋さんも「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」(『鯨』)がお好きとのことでした。ラーメンズも公式で動画あげてくださっててありがたいなほんと…
https://youtu.be/zVZjfs-rNXQ

 かが屋目当てで初めて入ったライブでしたけど、レギュラー陣もめちゃくちゃおもしろくてたのしかったです。仕事帰りに寄って新ネタたくさん見られる良さ。いいなあ。男性ブランコ知られたのは大きなラッキーだった。名前聞いたことあってもそこから検索してネタ動画見るかな…と思うとなかなか指が重いので、こうやって生で見られるのはありがたい。オープニングトーク・エンディングトークもあると人となりも分かりやすいし。良いですね。
 みなさんキングオブコントでうれしい結果になるといいなあ。賞レースはどうしてもその場の運で左右されてしまうから、頑張っている人が必ず報われるわけではないのはわかっているんだけれどね。でもやっぱりがんばっているひとが、がんばっている分だけうれしい気持ちをたくさん抱えて、これからも芸を魅せてくださったらこちらもうれしいなと思う夜でした。

THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 160528@長野ビッグハット

2年前の2017年5月28日に前のブログで書いてたものを発掘したので、はてなのほうであらためて。


▽▲▽▲


1年前の今日にあたる2016年5月28日は私の初日であり、当時23歳の私にとって23年間生きていて初の、初めてのイエローモンキーのライブの日でした。もう1年前という事実に驚いているし、1年前の自分が想像もしていなかった日々が今日まで続いてるなあとしみじみしている。

1年前の初日はイエローモンキーを聞くきっかけにもなった父と迎えました。父の運転する車に乗り込んで、イエローモンキーのCDを聞きながら先行で買っていたパンフレットを読みながら埼玉から長野へ向かって。20年くらい聞いてきたイエローモンキーの曲たちが、いつもとは違うドキドキだとかを感じさせていた道中だった。これからこの曲を生で聞くと思うと、たまらなかった。
会場に着いてたくさんのイエローモンキーのファンを見た瞬間、抱えてきた気持ちはより勢いを増して、開場時間を今か今かと待って、迎えた開場。やっと手に入ったチケットで会場に入って、見えてきたまだ無人のステージ。開演時間を刻むカウンター。自分の座席に座って父とそわそわしながらまた次は開演時間を待って。刻むカウンターをあんなに凝視していたのはたぶん長野が一番じゃないかな。ちょっと早送りにならないかな、なんてありえないこと願ったりして その時を待ち構えていました。

カウンターが10秒前を切って、すべてがゼロになり暗くなる会場内。響いてきたバラ色の日々から、聞こえてきたプライマル。の生音に、再集結を知った2016年1月8日のときと同じように息が詰まった。
影がそこにある、焦がれてきたあのバンドが今そこにいる。こみ上げてきた感情はあの薄い幕が落ちた瞬間、熱気が爆発するとともに爆発した。涙がぼろぼろぼろぼろ出てきて、止まらなかった。この日を迎えるまで父と「もしかしたら泣くかなあ思うけどなんだかんだで泣かないかな」なんて言っていたくせに、3曲目ぐらいまでずっとひたすら泣いていた。ステージ上のメンバーを見据えようとするたびに視界がぼやけてうまく見えない。けど耳に入ってくる音はぜんぶ本物で、コンポだとかウォークマンとかスマホ越しで聞いてきた音ではなく、今、本人たちによって鳴らされて歌っている。
初日のこと、終始泣いてたり熱に浮ついてたりであんまりどの曲でどうだった、とか この曲はこうだった、っていうのがあんまり覚えていなくて。当時のツイッターを見てもあまり詳しい感想は呟かれてない。けど、嬉しさとか悲願だった願いが叶った幸福感とかがすごい詰まっているなあ、と 読み直してぽつぽつと思い返している。

ライブ後の感想のひとつ。自分のことなんだけど、読み返してほんとに良かったね、と当時の自分を抱きしめてあげたいなと思った。ずっとずっと自分にとってのロックスターだったもんね。バンドがなくても、私にとって唯一無二のロックスターで その座は死ぬまで 死んでも あなたたちのためにあると、思ってきたもんね。
そんな風に思ってきたバンドが今こうして目の前にいる事実は、自分が想像していた以上に影響が大きかった。生きてて良かったなあと何度も何度も思っていた。

JAMが終わって、メンバーが捌けて、客電がついてもまったく動けなくて、すこしだけ自席で噛みしめていたあの時間。一緒にきていた父もとても嬉しそうで、あの日あのとき父の仕事の元に、THE YELLOW MONKEYというバンドが舞い込んで めぐり合ってくれたことに感謝しかなかった。
父の車に乗ると響くなんだか別世界のような、まだ誰にも知られないような秘密の音。幼心にドキドキして、この音は私しか知らないのかも と 宝箱のように大事にしてきた20年間。バンドが過去のものになって、触れたくても触れられないもどかしさを飲み込んでいた10代。20代に入って、3回目の年に 私はやっとイエローモンキーに出会えて 触れることができた。



 帰ってきてくれて、私に初日を迎えさせてくれて、ありがとうございました。おかえりなさい。

ひたすらに君を幸せにしたかった 僕が作り出す世界の中で

2月26日にサンシャイン・坂田さんの著書『この高鳴りを僕は青春と呼ぶ』の出版イベント「この高鳴りを今夜は全部話す」に行ってきました~~~~わーいわーい イベントからもう3ヶ月経ってますけどいまさらイベント感想です。でもほぼ自分語りである。



1年以上ぶりに降り立った下北沢駅はかなり様変わりしていて驚く。グーグルマップに映された出口がなくてまた驚く。私は…どこに向かえば…(どうにか着いた)
書店イベントだけれどもお酒を飲みながらトークを聞けるとのことだったのでうれしかった~素敵なお話にお酒はとてもよく似合う。イベント前に一杯飲み切っておかわりに向かってたの私ぐらいだった。ハハ


イベントはまず坂田さんがご挨拶されて、しずる村上さんとトーク、ロビンソンズ北澤さんとトーク、最後は3人揃ってトーク、という流れ。坂田さん登場時に緊張されながらもうれしそうにされてたのがとても印象的だった。そして私はこの日はじめて生の坂田さんを拝見したのであった。

自分の身と心を削って向き合って書かれた文章だから当たり前だとは思うけれど、ほんとうに、あの文章のような人だなと。文章が擬人化したら坂田さんになる、みたいな。いや筆者だからあたりまえですけど…あたりまえ体操…いらんことを書いた
まっすぐな目がとてもすてきだったなあ。


村上さん・北澤さんのトークを聞いて、お二人とも坂田さん自身に、坂田さんの文章に、すごく丁寧に向き合って言葉を紡いでらっしゃるんだなあと…あとやっぱり同じ「芸人」である立場からこぼされる感想がとても新鮮で、芸人ではないただのOLである自分では分からない共感だとか、引っかかるところ、うーん 引っかかるって表すとなんかニュアンスがちがうんだけども、なんて言えばいいのかな 思わず読んでるページの角に小さく折り目をつけたくなるような、そんな感じ。そういうところが自分とはまた違ってて すごくおもしろかったです。

どちらが仰ってたのか失念してしまったんですけれども…「本の中に出てくる女性たちがみんないい女」と仰ってて。ほんとうに そう そうなんですよ そうなんですよね……………とひとり心の中でうんうん頷いてた。(たぶんそもそも心根がすてきな女性なのだろうけど)坂田さんの文章で形成される女性たちってすごくいい女だなあって思ってた、し 思っている。そしてそういう風に文章で女性たちを形成できる坂田さんもまた「いい男」なのだと思う。物事や人への感性と目線の濁りのないまっすぐさは、生まれ持った天性なのだろうし葛藤とか苦しさとか泥臭さとか、そういったものもぜんぶ見つめてきたからなのだろうと思うんですね、私の中では。
このひとに見つめてもらって、このひとの文章の中で自分を形成してもらったらどんなことばが用いられるのかな、とひっそりおもっていた。好きな文章の中で自分が活字になれたらちょううれしくないですか?うれしいです。自問自答。坂田さんの文章を読むたび思う。


イベント終盤、単独で流したことのある彼女に振られた夜の大号泣カラオケ映像を見させていただいて。実はずっとこの映像を見るのが夢だったので私はちょううれしかったです… 人が泣いてる映像見るの夢だったってなんか字面にするとすごいけども
映像の中の坂田さんは、文章でつづられた通り(というかもうそれ以上)に涙と鼻水ですごくて、発される言葉は魂の叫びで。当時の苦しさとかがすごく伝わってきました。
でもおそらく人数ぴったりの部屋に通されたであろうカラオケルームで所狭しに動き回る芸人たち、高らかに歌われる星野源の『恋』、その隙間で響く坂田さんの泣き声嘆き、っていうかなしさとファンキーさのアンバランス具合がめちゃくちゃ ほんと めっちゃくちゃ おもしろかった。そしてこういう夜が人を救うんだよなあと思う。いい感じなのでは…?と思った相手に彼女(しぬほどかわいいし実際私もその子をかわいがっている)がいることを知った日に飲み屋で知らないお客さん20人以上いるなか泣きながらシャンパンを空けるような夜も救う。私のことなんですけど。

人は人で絶望するし人で救われるんだよね、夜の帳で寄り添ってくれるひとたちのあたたかさ。
しかも坂田さんはそれを自分の生業に活かしているのがまたドラマチックじゃないですか…救いが笑いになるって大正解、大正義だと思う。私はそういうお笑いもとても好きだなと思う。


イベント後にサイン会があって、めちゃくちゃ緊張したのだけれどどうにか伝えたいことを伝えることができました。ほんとによかった…
書いていただく名前を坂田さんに伝えると「いい名前ですね」と言ってくださって。(本名だからめちゃくちゃにうれしい)伝えたいことにはしっかりと頷き返してくれて、個人的な話にはやさしい言葉をかけていただいて。(坂田さんの脇で控えてた同期お二人もあたたかい反応してくださってなんという平和な世界…)めちゃくちゃうれしかったです。うれしい。


いただいたサイン。「いい女」も書いてもらえてほんとにいい女になれた気分。おまじない。


もともと私が坂田さんのブログを知ったのは、お笑い好きで知り合った友人のツイートで。彼女は「お笑い好きで文章読むのが好きな人は読んだほうがいい」、といった旨のツイートを添えて坂田さんのブログを紹介していたんですね。私は彼女の文章がとても好きだから、その子がそう言うなら読んでみようと思ってクリックしたのが今日に至るまでのはじまりでした。

開いた記事は2017年2月25日、「僕がしたかったのだ」という題の記事。
僕がしたかったのだ - それからはセロリのことばかり考えている - Yahoo!ブログ
ご本人と、かつての彼女の話の最初から最後まで、それから、が綴られていた記事は、むき出しだけれど思わず目を背けてしまうような痛々しさはなく、強くはないけれど芯があって。でも隅にひっそりと置かれたさみしさの名残が静かに横たわっていて、心臓の付け根をすこしだけ苦しませるような、そんな言葉たちで構成されていた。
私がツイッターで何度もサビのようにつぶやいている、

最後に彼女から連絡が来た時、僕は連絡を返せなかった。幸せになってな、という一言葉がどうしても言えなかった。僕は彼女に幸せになってほしいんじゃなくて、僕が幸せにしたかったんだ。僕が君を幸せにしたかったんだよな。

この文章。初めて読んだときのゆるやかな衝撃は今でも忘れられなくて、読むたびに 言葉をなぞるたびに苦しくなる し うらやましくなる。幸せにしたかったと言われるその人生と存在の価値。「価値」っていう言葉を用いるのはこの文章に対してあまり品が無いなと思うのだけれど、どうしても思い浮かんでしまうのは私のよくない思想・思考なんだろうな。よくないって思うけど、おもうんだけどね。

トークイベントの中で、坂田さんがこの彼女のことに触れ、「彼女が好きだと言っていたアメトーークに出ても彼女から連絡は来なかった。たぶんもうこないのだと思う」と言っていたとき、なんとなく私もそう思った。おふたりは交差しない人生なのかもしれないと、なんとなく。
ただ坂田さんご本人的にはどうなんだろうな、今後彼女と交差することを願ってらっしゃるのか、強い祈りではなくとも、縁がなにかしらの形で巡るのを心のどこかで思ったりするのかな、と。質問コーナーのときに伺おうにも言葉がうまくまとまらなかったので飲み込んでしまった。答えはあるのかな。



本当に良いイベントでした。来られて良かったなあとすごく思った。
2年前の冬と春の狭間の頃に坂田さんの記事に出会って、2年後にその本を買えて、冬と春の狭間に直接ご本人の口から話を聞けて、こちらの思いも伝えられる。感情に対して言葉が追いつかない経験はもどかしいけれど嬉しいことだと実感する。


帰りの小田急線の中でもらったサインを眺めながら、今日のことを思い返したときに これからの私にとって救いになるような夜だなと思った。心から。


この高鳴りを僕は青春と呼ぶ (ヨシモトブックス)

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