8/10 新宿ブリーカーこけら落とし公演第1部@新宿ブリーカー

2019年8月10日(土)新宿ブリーカーこけら落とし公演第1部@新宿ブリーカー
【出演】かが屋/まんじゅう大帝国/スタンダップコーギー/ストレッチーズ/さすらいラビー/ナイチンゲールダンスXXCLUB/アントワネット/Gパンパンダ

 “こけら落とし公演”に行くのが人生初めてだったので貴重な経験でした行ってきました新宿ブリーカー。箱のサイズ的にはV-1が近いのかな?1列目が姿勢矯正席(=背もたれ無し)だったのでそこはバッシュとおんなじ。
 ちょうど座った席の真後ろが招待席で、恐らく前のオーナーさんらしき方が「こういう風になったんだねえ」と感慨深そうに連れ合いの方とお話されてたのが印象的でした。たのしいことばかりあふれる素敵な会場になっていくといいいし、なっていくのだろうなと思った開演待ちのひとときでありました。

 公演オープニングの前に特別企画として「初爆笑・初スベリを決めよう」開催。MCは高木さん(ストレッチーズ)、挑戦者はかるてぃんさん(ナイチンゲールダンス)・うどんさん(スタンダップコーギー)・中田さん(さすらいラビー)の3名。私は高木さんの声とその通り方とMC回しが好きなのでイェーイだった(余談)。
 モノボケ対決だったんだけどなかなか爆笑が出てこず苦戦する3人。結果初スベリはうどんさんで、中田さんが「初スベリとったから(ステージ上部に)額縁ができるんじゃない?」と言い出しておもしろかった…AKB劇場のように並べられるスベッた芸人たちの額縁(地獄絵図)自分のメモに初爆笑取ったの書いてなくて誰だったのかが…わからない…たぶんどなたかのレポに書いてあるはずです(人任せ)。

 企画終了後ついにこけら落とし公演オープニングへ。オープニングMCはさすらいラビー、スタンダップコーギーナイチンゲールダンスの3組。
 この日K-PROツイッター上で「ブリーカー一番乗りはさすらいラビー・宇野さん」とのツイートがされていたのですが、ほんとの一番乗りはうどんさんだったとのこと。入り時間をミスったせいでまだK-PROスタッフすらいない状態で、うどんさん曰く「やさしいズのタイさんみたいな風貌の管理人さんしかいなかった」。強面である。
 うどんさんが自分が一番乗りだったっていうことを話しているときに「一番丸!」って発したら中田さんがすかさず「え、船なの?」と返してたのがおもしろかった。うどん船長による一番丸が出航…。
 新しい劇場ということで終始会場全体の雰囲気がそわそわしていた。わりと天井が低めだったのでなぜか誰がジャンプして天井に手がつくのか合戦が開催。ここは男子高の教室か?宇野さんが「使ったことない筋肉が死んだ」と蹲りながら言い出したので笑った…(宇野さんはオープニング出演者陣で一番背が低いのでかなり大きくジャンプしていた)あと「壁が近いからかっこつけられる」ということでキメポーズを披露されていたりした。ここは男子高でした。
 
 ばたばたジャンプしてはしゃいだ空気の中ネタへ。以下香盤。(ネタタイトルはほとんど勝手につけてます)
 ・まんじゅう大帝国「幽霊」漫才
 ・XXCLUB「写真アプリ」漫才
 ・アントワネット「お菓子」漫才
 ・Gパンパンダ「ナンパ」コント
 ・ナイチンゲールダンス「歌」漫才
 ・さすらいラビー「女心」漫才
 ・スタンダップコーギー「クワガタをとる方法」漫才
 ・ストレッチーズ「ボーリング」漫才
 ・かが屋「サプライズ」コント

 トップバッターのまんじゅう大帝国。会場を見渡して「いいですね新しい会場」「新築の匂いがしますね」といつもながらの落ち着いた雰囲気を纏ってトップバッターを務めていた姿がとても素敵だった。田中さんが「ちょっとね、まだ(会場に)慣れるのに時間がかかるから」と言って本筋に入るのを止めてたの良かったな…。まんじゅう大帝国のこの「立ち話でもしますか」みたいな姿勢の話し方がとても好きです。

 まんじゅう大帝国の次にナイチンゲールダンスが出てきたのですが、舞台上にはかるてぃんさんひとり。いつまでも経ってもヤスさんが袖から出てこなくて、袖の幕が開いたと思ったらK-PROの児島さんが見切れるという。ざわついた空気の中児島さんの指示でかるてぃんさん一度捌ける。とりあえずライブ進めてくことになり次のXXCLUBが出てきて大島さんが「どういうことなの??」と混乱してたり、XXCLUBの次の番であるアントワネットの王子が「ブリーカーの緊張でヤス飛んだのかと思った」と言い出してめちゃくちゃ笑った。
 最終的にナイチンゲールダンスが出てきたのはGパンパンダの後(5番目)。どうやら最初の出番順から繰り上がっていたのが香盤表に反映されていなかったらしく、未反映の香盤表見たヤスさんはこの出番ならいけるだろってことでルミネにジーパン買いに行ってたそうです。そりゃ見つからない。運営側的にはめちゃくちゃ焦るし気が気ではないだろうけど、見ている側としてはライブ感あって面白かったなあ。状況説明しているヤスさんがすごい落ち着いてて肝がすごい…と思わず感心した。

 9組の中で一番面白かったのはGパンパンダでした。初めて見たコントで一平さんが女装をされていたのだけど、これがまあびっくりするぐらいキュートだった…。可愛いというかキュート。『333 トリオさん』に出てた時ぐらいのパンサー向井氏の女(装)子と並んで欲しさがあった。そんなキュートな子が中身理論的なクセの強さを全力発揮してナンパ役の星野さんと会話(というか主張のぶつけ合い)する…っていうコントだったのですが、絵的な面白さも言葉的な面白さもすごくてめちゃくちゃ好きだなと思いました。また見たいな~
 途中新しいステージ上の間合いが分からず片足袖に落ちた星野さんがおもしろかわいかった…(落ちた瞬間へへへって照れ笑いしてたのめちゃくちゃかわいかった)

 エンディングMCはXXCLUB。9組全員ステージに立つとすごいぎゅうぎゅうで箱の狭さを実感する…。
 上手袖にこけら落とし公演2部に出演するかまぼこ体育館さん(虹の黄昏)がいたらしく、袖付近にいた芸人がかまぼこさんに幕の隙間からカンチョーされるという地味なドッキリ(?)が生じていたそうです。端っこでおしりおさえてる芸人多かったのそれが理由だった。(ケツ痛いのかなとか思ってた)ちなみに井口さん(ウエストランド)も既に裏にいたらしい。
 この日のエンディング主役は一平さんでした。圧倒的にIPPEI・・・先日のアメトーーク(「もっと売れたい芸人」)でノブさん(千鳥)に噛みついた(比喩ではなく実行動の意味で)結果めちゃくちゃ炎上したらしい。テレビすごい。「DMに“『あなたはテレビに出ちゃいけない人です』が5割:『死ね』が3割:『僕も私も噛んでください』が2割“でメッセージが届いてる」(一平さん談)。そして「(ピンで出演した)ロンハーもやらかしたのでもしかしたらまた燃えるかもしれない…」と空虚な目で客席を見ながら一平さん笑っていた………(こわい…………)そんな一平さんを見かねて周囲の芸人が「ブリーカーのお客さん全員が『Gパンパンダおもしろい』ってつぶやいたらいいんじゃない?」とフォローするものの、相方の星野さんがすかさず「この数(ブリーカーの客数)じゃ絶対足りないです」と一蹴。我々は数に負けた。(結果ロンハーはそんな燃えていなかったのでは…?という印象。どうだったんだろう)

 以下はエンディング時の写真一部です~近いと全体撮るのめちゃくちゃむずいな

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この日のエンディング主役だったGパンパンダ(というか一平さん)
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手がめちゃくちゃ大きいさすラビなかださん
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袖にいたかまぼこさんから渡されたバナナ(どういうお笑い)
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なんかドラマチックなうどんさんとなかださん

 Gパンパンダの炎上具合を見て、テレビの力って良くも悪くもやっぱりまだまだ強いんだなあとしみじみ実感。このいろんな目線・感情による興味が一時的なブームではなく、“Gパンパンダ”っていうコンビに向かっていってその存在が広く伝わっていったらとても良いなあ、その足掛かりのひとつとしてこの“炎上”っていう現象が大きく上手く作用したらいいなあ、と思いました。ほかの芸人さんも然り。
 一番良いのは芸人自身が望んでいる形で世間に誰かに見つけてもらうことだと思うけれど、足掛かりに手の指先すら引っ掛けられない人も多い中では、どんな形でも表に出られるのは大事なことじゃないかな、と。思っている。これは勝手なミーハーの持論。(まあ不本意な出方だったらべつにいいです表に出なくてもっていうスタンスもそれはそれで良いと思うけれど)
 点けられた炎が足場を失くすためのものではなく、進む道を照らすための松明の一部となっていきますようにと願うエンディングでありました。Gパンパンダおもしろいから大丈夫だと思う。絶対だいじょうぶだよ。私のお守りにしているさくらちゃん(『カードキャプターさくら』)のことばを絶え間なく贈りたい。