7/30 真夏の笑フェス@上野不忍池水上音楽堂

 真夏の笑フェス行ってきました~~~~~!マセキ芸能社が主催の、14時から20時まで計6時間ひたすらお笑いを見る半野外フェス。出演芸人のボリュームに対してチケット代が前売り1000円、当日でも1500円という頭おかしいライブでした(ほめてる)。
 このライブのあおり文句である「夏休み・有給休暇とって遊びにきてね!」がすごく良いなあと…。夏のライブって基本「夏休み」ってところ押すじゃないですか。まあ正しいんだけど、社会人にとってはべつに7月8月だから夏休みって概念は薄いから、押されてもピンとこないな~と思うことがあって。だけど笑フェスは「有給休暇」ってことばもあったので、働いているひとびとのことも意識に入れてくれている…!と新鮮な感動でした。なので有給休暇をとって遊びにいってきたよ。

 ほんとは最初から見に行こう~と思ってたのだけど、14時からの部にちょっと…価値観上の理由で見ることがしんどいげいにんさんが、いたので、自分の心のために15時半から行ってきました。スタンダップコーギーのふたりに呼び込みをされ、ガクヅケのふたりにチケットをもぎってもらい、ひつじねいりのふたりからフライヤーをもらう、という流れにびびる。暑い中たいへんそうだったのでがんばってくださいの一言でもお伝えしたかったのだけど、一方的な感情だしやめとこう…と思いいそいそ指定席へ。後ろから3列目の席だったんだけれど、思っていたより近くてよかった~そして身構えていたより涼しくてよかった………半野外の恐ろしさを西武ドームで味わっているので…………よかった…………

 目当ての一組であるザ・マミィが披露したコントは「懺悔」。ZOMMYで披露した新ネタの中でも特に好きなコントだったからまた見られてうれしかったな~!そしてめちゃくちゃウケていた。マミィの駆け上がり具合…(byコント村)
 袖というか上手側の外広場?みたいなところで芸人さんたちが見学をされていて、マミィのときにかが屋のふたりがいたのがなんか良かったな…。(コント村…)

 アップアンドカミングステージが終わって中MC。かが屋パーパー・寺田寛明さんが担当。
 コメントありますか、の流れであいなぷぅちゃんが「すーごいあつい」と言ったら、ほしのさんが「アイドルじゃないと成立しないコメント…」と言い放って笑った。パーパーならではのコンビ感いいな…。
 アイドルっていう単語からぷぅちゃんのYouTubeにあげている動画の話題になって、みんなから「ちょっと歌ってよ~」と振られたぷうちゃんが「一緒にやってよ」と加賀さんと共に『ぱんぱんぱぱぱん』を披露することに。速いビーム(ユニットライブ名)かわいい~~~!と沸く私。ぎこちなかったけどふたりでぱんぱんしてるのほんとにかわいかった…… 加賀さんは冒頭推しだそう。みんな見よう。
 このあと10分の休憩です、のアナウンスのあとに加賀さんが「塩飴などなめておやすみくださいませ」と言っていたのが印象深かったのでめちゃくちゃメモした。

 グランドステージ前のMCはかが屋スタンダップコーギーが担当。速いビーム~~!うどんさんが安定のわちゃわちゃでおもしろかった。おもちゃのようだ…
 かが屋がバイト先のファミマでコンビを組んだ話が出て、そしたらなんとスタンダップコーギーの三森さんはそのファミマの常連だったとのこと。すごい縁の巡りあわせだなあとしみじみして、そしてそのファミマのすさまじさを思い知る。かが屋ファミマに勤めればマセキに入れる…?(ちがう)

 グランドステージトップバッターは空気階段でした。コントは「隣人」だったので上野にかたまりさんもぐらさん、ふたりの歌声が響き渡るという…レア…
 ひつじねいりが“かが屋のマブダチ”っていうキャッチコピーで紹介されたのがめちゃくちゃおもしろかったし、事務所内でそういう認識なのかい…と思ってわらった。運悪く遠くからチャイムがなってしまって漫才にかぶさってしまったのだけれど、松村さんがチャイムもいじりながら漫才を進めていておお~!!となった。ネタ中にリアルタイムのアドリブを入れ込んでくれるのってなんでこんなにもうきうきするんだろうなあ。この日しかないお得感があってうれしかった~ひつじねいりの漫才がとても好きです。
 そしてこの日虹の黄昏をようやっと!生で!見られた!おもしろかった~~~!ふたりが客席にまんべんなく手を振ってて、もちろん上手の見学広場にいる芸人さんたちにも手を振ってたので、それに振り返していた芸人さんが総じてかわいかった。同業者アットホーム……(ほっこり………)

 また10分休憩挟んでついに最後のブロック。このあたりから満員になってきたかんじ。
 アキラ100%の同業者見学率の高さたるやすごかった。上手側にもたくさんいたし、あとステージの2階?みたいなところに控室があったみたいで、その窓から芸人さんも見学してて。芸人さんたちが小さな窓にぎゅうぎゅうになりながらステージを見下ろしてたのが印象的でした。巣穴から見てるみたいでかわいかった…。
 ラバガ、インディアンス、ハナコ、トム・ブラウン、三四郎の流れがめちゃくちゃ最高でたのしかった!豪華バラエティパックのようなかんじ。これを1000円で見られるのはやっぱりマセキ頭おかしいんじゃないかなって…おもう…(ほめてます)。ナイツのトリは貫禄だった。かっこよかったなあ。締める漫才師の姿の美しさ。

 かが屋はナイツの前で、披露したコントは「カップルの喧嘩」でした。このコント、題目は違えど内容は私がかが屋を好きになったきっかけの「年金」のコントで。マセキの公式チャンネルにあがっているので動画貼っておきます(この時もコントタイトルがちがう)

かが屋『なんで?』
 ツイッターでもさんざんつぶやき散らかしたんだけど、もうほんとに、このコントが始まった瞬間死んでもいいなと心底思った。笑うよりも先に泣きがきた。それぐらい衝撃が強くて、それぐらいうれしかった。ほんとにうれしかった。
 かが屋のコントはどれも好きで、その中で特にこれが好きだと思うものも多くて。ひとつひとつ思い入れのあるコントがあるのだけど、この「年金」のコントは群を抜いて思い入れが強いもので。だから絶対にいつか生で見たいという夢を持っていたのだけれど、まさかこの日に叶うとは夢にも思わなかった。
 加賀さんがコントタイトルを言い、並べられた椅子に座る。髪をふたつに結んだ賀屋さんに向かって、加賀さんが神妙な面持ちで「ねえみきぴょん、」と一言発した時点で もうだめだった。私の夢は今から叶うんだとすぐに思った。
 発される台詞の一言一言に、動く感情に伴って変わっていく苦い表情に、ふたりの目線の動きひとつひとつに、目が離せなかったし、この情景を見られている事実への幸せを強く噛み締めていました。やっぱりおもしろかった。ほんとに、おもしろかった。
 オチにたどり着いて、「ケンちゃん」「みきぴょん」から「加賀翔」「賀屋壮也」に戻ってお辞儀をし、袖へと捌けていったかが屋のふたりの姿を見届けたあと、一気に力が抜けた。人は夢見ていたものが叶うとこんなに動揺するのか…って改めて実感して、今起きたことへの喜びを、私はどう言葉にして閉じ込められるかなと考えてた。2019年7月30日の私だけ喜びと幸せにするのはもったいないし、ずるい。
 と、思って ツイッターにもつぶやいて、こうして日記にも残しているのですが、やっぱり生で見たあの日の私が一番幸せだったんだなと実感しています。私は私だけど、「目の当たりにしている自分」と「思い出している自分」はやっぱり同じではない。7月30日のあの瞬間の私をずっとうらやむんだろうなと思う。

 かが屋のふたりがあのコントを選んでくださったことに、心からありがとうございますを伝えたいな、と思いました。本人たちにとってはなんてことのない選択だったのかもしれないけれど、私にとってはとてもとても大きなことだったし、生で最初のきっかけを見ることができて、かが屋というお笑いコンビへの好きだと思う気持ちがより強くなりました。あの瞬間の幸せを抱えて生きていけるのはとてもうれしい。
 しあわせだったな~~~~ほんとしあわせだった!好きですかが屋。(キャッチコピー?)

 エンディングはかが屋きしたかのがMC担当で、出演芸人がステージに集合。ほぼほぼマセキの芸人さんたちだったので、先輩後輩和気藹々と事務所ライブ感で締めくくられていきました。あの大人数の中でのナイツの存在感はやっぱりすごかった。テレビにラジオにライブに、第一線で笑いをとっていく人の空気感はやっぱり違うな、と思う。かが屋もそうなるのかな。そうなるんだろうな。「若手」という言葉がつかなくなって、「お笑い第7世代」という言葉が懐古になった世界線で、笑いをとっているかが屋の姿はきっとあるし、そのときも今みたいに見つめていきたいなとMCとしてがんばって回しているふたりの姿を見てしみじみ思いました。

 客として見ているだけでも正直疲労感は否めなかったので、演者側で且つ裏方仕事もされていた芸人さんたちの疲労は計り知れないと思う…。事務所スタッフの皆さんもほんとにお疲れさまでしたありがとうございました。
 夏の思い出が増えてうれしかったな。好きだと思っている人たちのことを、よりもっと好きだなと思える時間がとても幸せでした。芸人さんたちにとってもたのしいステージで、良い夏の思い出のひとつになっていたらいいな~


 続きは実際行ったときの装備といろいろ思ったこと(という名のもやもや)とか。

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装備とか
 真夏の半野外なので飲み物3本と塩タブレット、大きめのうちわと虫よけスプレーを持っていきました。携帯扇風機持ってきている方が多かったけれど、あれわりと音がうるさいから静かなネタとか間があるときとかにはめちゃくちゃ気になってしまった…。まあでも倒れたら元も子もないのでしょうがない。けどうるさい(本音)。
 上野だから周囲にコンビニが多いので、飲み物は会場近くで買っても大丈夫そうかな。念のため最寄りから1本持っていったけれど心配なさそうでした。
あと公式から「木の椅子だからクッション等持ってきたほうがいい」のアナウンスがあったので、厚手のブランケットを持っていってそれを畳んで使ってました。大正解だった…。背もたれあるけど長時間はしんどいので、クッションとか座布団持っていくのはちょうちょう推奨。


(以下はもやもやなので見てもなににもならない)
 好きなひとたちのネタをたくさん見られて楽しかったし、なによりかが屋を好きになったきっかけであるコントを見られたこと、ほんとうにうれしくて行けて良かった…と心から思った、けど、来年開催されたら行くぞ!とは思わないかな、という、かんじ。気になる点がありすぎた………
 まず客席の私語がめちゃくちゃ多い。目当てじゃない芸人さんのときにふつうにしゃべるしゃべる。たぶんこれは後方席だから余計にそうなのかもしれないけれど…。いや指定席だから好んで後ろに座ったわけじゃないがな…と心の中で思っていた。あと食事禁止(飴とかガムとかは除く?)なのにふつうに食べている人が多くて匂いがすごかった。夏だし蒸すから余計にね…そんなに鼻がよくない私でも感じるってことは、匂いに敏感な人はより地獄だろうなあと思いました。
 そして去年もいたであろう野次おじさん。そんなおじさんをうまくいじってネタにしてしまう芸人さんの腕はすごいなとは思うけど、同じ客席側にいる人間からしたら恐怖も恐怖だからどうにかしてほしかった…。チケット買ってその場にいる以上追い出すことは難しいのかもしれないけど、そのひとりのせいで居心地悪いままライブ見るの嫌だなあって思った。演者側スタッフ側からでも分かる迷惑行為なら尚更のこと。アンケートに書けばよかったと後悔している…。でも来年行かないだろうしもういいかな、とも思ってしまう。演者がよくても環境が合わなさ過ぎた…。また招かざる客状態。
 楽しいところもあったけど思うところもいろいろあったのでここで吐き出しでした。