7/20 夏休み!東京若手ネタ!ネタ!ネタ!祭り!@北沢タウンホール

2019年7月20日(土)夏休み!東京若手ネタ!ネタ!ネタ!祭り!@北沢タウンホール
【出演】キャメロン/ウキョウ/ユースフルデイズ/XXCLUB/ひつじねいり/トキヨアキイ/マカロン/ストレッチーズ/ナイチンゲールダンス/モンローズ/青色1号/きつね/四千頭身・都築/さすらいラビー/スタンダップコーギー/令和ロマン/パーパーサツマカワRPG/まんじゅう大帝国/かが屋/フランスピアノ

 そっか世間はもう夏休み…とライブタイトルを見て改めてハッとするなど。いいなあ夏休み…と思いながら電車に揺られて下北沢へ。指定席だと開演時間まで焦らなくていいので気持ちが楽だった…整理番号の良さもあるけど指定席の良さもある。
 ひとまず開場時間までふらふらしていたら、道路挟んだ歩道の向こうからかが屋のおふたりがホールに向かって歩いているのを見かけて(かが屋だ~~~!)と心の中でミーハー大爆発でした。北沢タウンホール内の喫煙所が撤去されてしまった(賀屋さんのツイート参照)からちかくの喫煙所まで行ってたのかな…。

 オープニングMCはフランスピアノ、スタンダップコーギーナイチンゲールダンスの3組。必ず一組に眼鏡がいる(いま気付いた)。吉本騒動が最高潮に混沌としている最中だったので、吉本所属のヤスさん(ナイチンゲールダンス)が舞台に立った瞬間謝罪するという事態になりました。でも謝罪内容がなぜか「令和ロマンを解雇します」(ヤス)。すぐさま「吉本の宝だから!」と突っ込まれる。令和ロマンは吉本の宝。

 1ブロック目はキャメロン、ウキョウ、ユースフルデイズ、XXCLUB、ひつじねいり、トキヨアキイ、マカロンの7組。以下香盤順。(ネタタイトルは勝手につけてます)
 ・キャメロン「スポーツ」漫才
 ・ウキョウ「浮気」コント
 ・ユースフルデイズ「天使と悪魔」漫才
 ・XXCLUB「寿司屋」漫才
 ・ひつじねいり「省エネ」漫才
 ・トキヨアキイ「ボーリング」漫才
 ・マカロン「肝試し」漫才

 毎度言ってますけど(サビなので)ひつじねいりの漫才が最高におもしろくて型がきれいで大好きすぎる…。初めて見たネタでうれしかったな~~もうお二人とも完全に空気を掴んで軽やかに言葉の掛け合いをしてた(ように私には見えた)のがほんっとに良かった。最高でした。広い舞台で見られるひつじねいりの姿がめちゃくちゃ良い。北沢タウンホールで単独をやる日はきっとすぐ来るんだろうな。チケット死ぬ気で取ります。
 マカロンはたぶん5回ぐらい見たであろうネタだったんだけど、毎回新鮮におもしろく感じるからすごい。飄々としたボケと淡々としたツッコミのバランスがとかく良くて、そしてそれが流れるように進んでいくのがとても好きだな、と漫才見ながら思っていました。ストレスが一切ない漫才。

 中MCはかが屋・まんじゅう大帝国・パーパーの3組。捌けそびれたサンパチマイクがあってそこに群がるコント師2組(かが屋パーパー)の姿がレアでかわいかった~~~あいなぷぅちゃん(パーパー)がサンパチマイク前に立ったとき、相方(ほしのさん)との距離の近さにキモがっていてパーパー全開でした。「これぶつかるんじゃない?」(あいなぷぅ)に対してまんじゅう大帝国のふたりから「鬼ぶつかるよ」との返事。「エー(めっちゃ嫌そう)」(あいなぷぅ)ほしのさん大苦笑である。
 後から知ったんですけどちょうどこの公演時間に吉本のあの記者会見(宮迫さん亮さん)が放送されていたらしく、加賀さん(かが屋)が記者会見を見ずにこのライブを見に来た客に対して「未来を見据えたお客さん…」と放ったのがおもしろかった…。我々は今ではなく未来のお笑いを見つめている(らしい)。このライブ最初からずっと吉本騒動がまとわりついている
 そんなこんなで吉本の話からそれぞれの事務所の話に。かが屋パーパーが所属しているマセキ事務所あるあるは「ルールが厳しい」とのこと。遅刻だったり立ち食いとかすると罰(事務所のお手伝い)が下るらしい。スタンダップコーギーのうどんさんはたしか40代ぐらいまでお手伝いなんだよね。事務所ライブ見に行くとぜったいいるうどんさん。レギュラー?

 なぜかこのライブに出番がないはずの井口さん(ウエストランド)が楽屋にいた話をした途端袖から井口さん登場。今日出演できなくなった後藤くん(四千頭身)の後釜として来たらしい(※呼ばれてない※)。いそいそ出てきた井口さんに対してあいなぷぅちゃんが「おじさん来ちゃだめだよ」とばっさり井口さんをぶった切ってたのちょうおもしろかった…。それに対して井口さんは「俺は今年から29だから ほしのより年下だから」と言い張る。嘘がすぎる。

 2ブロック目はストレッチーズ、ナイチンゲールダンス、モンローズ、青色1号、きつね、都築さん(四千頭身)、さすらいラビーの7組。四千頭身は後藤くんが出演できなくなったため急遽つづちゃんピンでの出演となりました。石橋くんはなぜか見学。以下香盤順。(ネタタイトルは勝手につけてます)
 ・ストレッチーズ「お医者さまはいませんか」漫才
 ・ナイチンゲールダンス「無題」漫才(タイトルの付け所がわからず)
 ・モンローズ「医者」漫才
 ・青色1号「キャッチコピー」コント
 ・きつね「夏」漫才
 ・都築(四千頭身)「考察動画」コント
 ・さすらいラビー「サークル」漫才

 つづちゃん何するのかな~と思ったらYouTuber設定で考察動画をあげるっていうひとりコントでした。考察作品は『ももたろう』。誰もが知ってるおとぎ話を考察しているおかしさがあったんですが、ほんとにこのYouTuberいるんじゃないかっていうぐらい構成がすごかった。おもしろかったな~
 いわゆる“第7世代”と呼ばれる芸人たちは令和の新しいお笑いと称されることが多い印象なんだけど、個人的に令和感すごいあるなって思うのが四千頭身で。漫才がポップカルチャーに見える。つづちゃんのこのひとりコントも令和感をすごく覚えて、あたらしいなあ…としみじみしました。個人的に部屋設定だからちゃんと靴下なのいいなって思った。

 中MCはストレッチーズ、きつね、四千頭身(都築・石橋)の3組。ストレッチーズときつねから「え、ばしくんMCだけ?」と尋ねられた石橋くん「そうだよ(ちょういいえがお)」ばしくんはつづちゃん出番のときに袖から見てたそうなんですがあんまり笑ってなかったらしい。
 きつねが音声素材として後藤くんの音声を持ってきていて、ツッコむタイミングに不在の後藤くんの声が響き渡るという未来AI世界観がすごかった。誰かが「脳だけの後藤みたい」って言っててわらった…SF漫画でよくあるね。

 最後のブロックはスタンダップコーギー、令和ロマン、パーパーサツマカワRPG、まんじゅう大帝国、かが屋、フランスピアノの7組。以下香盤順。(ネタタイトルは勝手につけてます)
 ・スタンダップコーギー「引きこもりの脱出の方法」漫才
 ・令和ロマン「無題」漫才(タイトルの付け所がわからず)
 ・パーパー「渡したいもの」コント
 ・サツマカワRPG「無題」ショートコント(タイトルの付け所がわからず/カオス)
 ・まんじゅう大帝国「ラーメン屋」漫才
 ・かが屋「宝くじ」コント
 ・フランスピアノ「美容室」コント

 キングオブコントまさかの1回戦落ちしてしまったフランスピアノを大トリに持ってくるこの最後の香盤よ…どなたが決めたか分からないけど、めちゃくちゃ粋な香盤だなと思いました。芸人への丁寧な愛のかけ方。そしてフランスピアノもこの香盤に応えるようにおもしろかった。
 この世界は努力と実力の上に運が大きく左右するから、“頑張ってるんだから“の一言は言ったところでしょうがないって分かってはいるけれど、がんばっている人ががんばっている分だけ(もしくはそれ以上に)報われる世界であってほしいと願うのはしょうがないよな とひとり思いました。願うのはタダなので。
 賞レースは時に残酷なものである。でも残酷だからこそ、それに突き進む人たちを輝かせているんだよなあ憎いものですけども。

 エンディングMCはさすらいラビー。舞台出てきて開口一番中田さんが「追加合格!フランスピアノ!」と言って会場内湧き立つ。ほんとに追加合格あったら良いのにね…と笑いながらもほろりとなった。
 エンディングいろいろわちゃわちゃしてたな~メモに「つづちゃんのお母さんはガラ悪いらしい」って書いてあるんだけどどういうことだったんだ…話の流れが思い出せない…
 何がどうだったか遠い記憶の彼方に行ってしまわれたので…(7月のライブ記録を9月に書くとはこれいかに)(鬼の遅筆)撮った写真たちを載せて締めます。お笑いライブはたのしい。

f:id:s___2107:20190911233609j:plain
つづちゃん中心にみんなたのしそう(かわいい)
f:id:s___2107:20190911233642j:plain
話を聞いている姿ってなんか良い
f:id:s___2107:20190911233710j:plain
賀屋さんツッコミシリーズ①
f:id:s___2107:20190911233731j:plain
賀屋さんツッコミシリーズ②
f:id:s___2107:20190911233749j:plain
全体図 勢ぞろいたのしかった~

8/10 新宿ブリーカーこけら落とし公演第1部@新宿ブリーカー

2019年8月10日(土)新宿ブリーカーこけら落とし公演第1部@新宿ブリーカー
【出演】かが屋/まんじゅう大帝国/スタンダップコーギー/ストレッチーズ/さすらいラビー/ナイチンゲールダンスXXCLUB/アントワネット/Gパンパンダ

 “こけら落とし公演”に行くのが人生初めてだったので貴重な経験でした行ってきました新宿ブリーカー。箱のサイズ的にはV-1が近いのかな?1列目が姿勢矯正席(=背もたれ無し)だったのでそこはバッシュとおんなじ。
 ちょうど座った席の真後ろが招待席で、恐らく前のオーナーさんらしき方が「こういう風になったんだねえ」と感慨深そうに連れ合いの方とお話されてたのが印象的でした。たのしいことばかりあふれる素敵な会場になっていくといいいし、なっていくのだろうなと思った開演待ちのひとときでありました。

 公演オープニングの前に特別企画として「初爆笑・初スベリを決めよう」開催。MCは高木さん(ストレッチーズ)、挑戦者はかるてぃんさん(ナイチンゲールダンス)・うどんさん(スタンダップコーギー)・中田さん(さすらいラビー)の3名。私は高木さんの声とその通り方とMC回しが好きなのでイェーイだった(余談)。
 モノボケ対決だったんだけどなかなか爆笑が出てこず苦戦する3人。結果初スベリはうどんさんで、中田さんが「初スベリとったから(ステージ上部に)額縁ができるんじゃない?」と言い出しておもしろかった…AKB劇場のように並べられるスベッた芸人たちの額縁(地獄絵図)自分のメモに初爆笑取ったの書いてなくて誰だったのかが…わからない…たぶんどなたかのレポに書いてあるはずです(人任せ)。

 企画終了後ついにこけら落とし公演オープニングへ。オープニングMCはさすらいラビー、スタンダップコーギーナイチンゲールダンスの3組。
 この日K-PROツイッター上で「ブリーカー一番乗りはさすらいラビー・宇野さん」とのツイートがされていたのですが、ほんとの一番乗りはうどんさんだったとのこと。入り時間をミスったせいでまだK-PROスタッフすらいない状態で、うどんさん曰く「やさしいズのタイさんみたいな風貌の管理人さんしかいなかった」。強面である。
 うどんさんが自分が一番乗りだったっていうことを話しているときに「一番丸!」って発したら中田さんがすかさず「え、船なの?」と返してたのがおもしろかった。うどん船長による一番丸が出航…。
 新しい劇場ということで終始会場全体の雰囲気がそわそわしていた。わりと天井が低めだったのでなぜか誰がジャンプして天井に手がつくのか合戦が開催。ここは男子高の教室か?宇野さんが「使ったことない筋肉が死んだ」と蹲りながら言い出したので笑った…(宇野さんはオープニング出演者陣で一番背が低いのでかなり大きくジャンプしていた)あと「壁が近いからかっこつけられる」ということでキメポーズを披露されていたりした。ここは男子高でした。
 
 ばたばたジャンプしてはしゃいだ空気の中ネタへ。以下香盤。(ネタタイトルはほとんど勝手につけてます)
 ・まんじゅう大帝国「幽霊」漫才
 ・XXCLUB「写真アプリ」漫才
 ・アントワネット「お菓子」漫才
 ・Gパンパンダ「ナンパ」コント
 ・ナイチンゲールダンス「歌」漫才
 ・さすらいラビー「女心」漫才
 ・スタンダップコーギー「クワガタをとる方法」漫才
 ・ストレッチーズ「ボーリング」漫才
 ・かが屋「サプライズ」コント

 トップバッターのまんじゅう大帝国。会場を見渡して「いいですね新しい会場」「新築の匂いがしますね」といつもながらの落ち着いた雰囲気を纏ってトップバッターを務めていた姿がとても素敵だった。田中さんが「ちょっとね、まだ(会場に)慣れるのに時間がかかるから」と言って本筋に入るのを止めてたの良かったな…。まんじゅう大帝国のこの「立ち話でもしますか」みたいな姿勢の話し方がとても好きです。

 まんじゅう大帝国の次にナイチンゲールダンスが出てきたのですが、舞台上にはかるてぃんさんひとり。いつまでも経ってもヤスさんが袖から出てこなくて、袖の幕が開いたと思ったらK-PROの児島さんが見切れるという。ざわついた空気の中児島さんの指示でかるてぃんさん一度捌ける。とりあえずライブ進めてくことになり次のXXCLUBが出てきて大島さんが「どういうことなの??」と混乱してたり、XXCLUBの次の番であるアントワネットの王子が「ブリーカーの緊張でヤス飛んだのかと思った」と言い出してめちゃくちゃ笑った。
 最終的にナイチンゲールダンスが出てきたのはGパンパンダの後(5番目)。どうやら最初の出番順から繰り上がっていたのが香盤表に反映されていなかったらしく、未反映の香盤表見たヤスさんはこの出番ならいけるだろってことでルミネにジーパン買いに行ってたそうです。そりゃ見つからない。運営側的にはめちゃくちゃ焦るし気が気ではないだろうけど、見ている側としてはライブ感あって面白かったなあ。状況説明しているヤスさんがすごい落ち着いてて肝がすごい…と思わず感心した。

 9組の中で一番面白かったのはGパンパンダでした。初めて見たコントで一平さんが女装をされていたのだけど、これがまあびっくりするぐらいキュートだった…。可愛いというかキュート。『333 トリオさん』に出てた時ぐらいのパンサー向井氏の女(装)子と並んで欲しさがあった。そんなキュートな子が中身理論的なクセの強さを全力発揮してナンパ役の星野さんと会話(というか主張のぶつけ合い)する…っていうコントだったのですが、絵的な面白さも言葉的な面白さもすごくてめちゃくちゃ好きだなと思いました。また見たいな~
 途中新しいステージ上の間合いが分からず片足袖に落ちた星野さんがおもしろかわいかった…(落ちた瞬間へへへって照れ笑いしてたのめちゃくちゃかわいかった)

 エンディングMCはXXCLUB。9組全員ステージに立つとすごいぎゅうぎゅうで箱の狭さを実感する…。
 上手袖にこけら落とし公演2部に出演するかまぼこ体育館さん(虹の黄昏)がいたらしく、袖付近にいた芸人がかまぼこさんに幕の隙間からカンチョーされるという地味なドッキリ(?)が生じていたそうです。端っこでおしりおさえてる芸人多かったのそれが理由だった。(ケツ痛いのかなとか思ってた)ちなみに井口さん(ウエストランド)も既に裏にいたらしい。
 この日のエンディング主役は一平さんでした。圧倒的にIPPEI・・・先日のアメトーーク(「もっと売れたい芸人」)でノブさん(千鳥)に噛みついた(比喩ではなく実行動の意味で)結果めちゃくちゃ炎上したらしい。テレビすごい。「DMに“『あなたはテレビに出ちゃいけない人です』が5割:『死ね』が3割:『僕も私も噛んでください』が2割“でメッセージが届いてる」(一平さん談)。そして「(ピンで出演した)ロンハーもやらかしたのでもしかしたらまた燃えるかもしれない…」と空虚な目で客席を見ながら一平さん笑っていた………(こわい…………)そんな一平さんを見かねて周囲の芸人が「ブリーカーのお客さん全員が『Gパンパンダおもしろい』ってつぶやいたらいいんじゃない?」とフォローするものの、相方の星野さんがすかさず「この数(ブリーカーの客数)じゃ絶対足りないです」と一蹴。我々は数に負けた。(結果ロンハーはそんな燃えていなかったのでは…?という印象。どうだったんだろう)

 以下はエンディング時の写真一部です~近いと全体撮るのめちゃくちゃむずいな

f:id:s___2107:20190911231709j:plain
この日のエンディング主役だったGパンパンダ(というか一平さん)
f:id:s___2107:20190911231802j:plain
手がめちゃくちゃ大きいさすラビなかださん
f:id:s___2107:20190911231856j:plain
袖にいたかまぼこさんから渡されたバナナ(どういうお笑い)
f:id:s___2107:20190911231931j:plain
なんかドラマチックなうどんさんとなかださん

 Gパンパンダの炎上具合を見て、テレビの力って良くも悪くもやっぱりまだまだ強いんだなあとしみじみ実感。このいろんな目線・感情による興味が一時的なブームではなく、“Gパンパンダ”っていうコンビに向かっていってその存在が広く伝わっていったらとても良いなあ、その足掛かりのひとつとしてこの“炎上”っていう現象が大きく上手く作用したらいいなあ、と思いました。ほかの芸人さんも然り。
 一番良いのは芸人自身が望んでいる形で世間に誰かに見つけてもらうことだと思うけれど、足掛かりに手の指先すら引っ掛けられない人も多い中では、どんな形でも表に出られるのは大事なことじゃないかな、と。思っている。これは勝手なミーハーの持論。(まあ不本意な出方だったらべつにいいです表に出なくてもっていうスタンスもそれはそれで良いと思うけれど)
 点けられた炎が足場を失くすためのものではなく、進む道を照らすための松明の一部となっていきますようにと願うエンディングでありました。Gパンパンダおもしろいから大丈夫だと思う。絶対だいじょうぶだよ。私のお守りにしているさくらちゃん(『カードキャプターさくら』)のことばを絶え間なく贈りたい。

7/27 1公演で2公演やるライブ@下北沢シアターミネルヴァ

2019年7月27日(土)「1公演で2公演やるライブ」@下北沢シアターミネルヴァ
【出演】ママタルト/かが屋/ヒコロヒー/パンプキンポテトフライ/なかよしビクトリーズ

 シャララのファミコン宇宙人を一緒に見た後輩と駅前でお別れしてミネルヴァへ。開場時間を待っていたらかが屋のふたりがライブ会場の2階(控室かな?)から出てきては戻り出てきては戻りを繰り返していたので、なんだか巣穴から出入りしているハムスターみたいだな…と思ってぼんやり見ていました。同世代の成人男性をハムスター扱いってなかなか…どうなんだ…と思ったけど、花の女子高生だった当時の自分は「升野さん(バカリズム)と日村さん(バナナマン)と三村さん(さまぁ~ず)は妖精トリオだから…国宝…」と愛でていたのであんまり変わらなかったですね。私はワーキャーファンなので……
 ワーキャーファン、言葉の発端となった(なってしまった、がいいのかな)うどんさんの伝えたいことは、ご本人の考えている通りの意味で捉えるのが難しかったのだけれど、「ワーキャーファン」って単語だけ切り取るとあーーーー自分だ!これ!と思えたので自分を称するのにめちゃくちゃ楽になりました。顔ファンって言うとなんか違うし、純粋にネタ“だけ”好きっていうのもなんか違うしな…と思っていたので というかまず純粋にってなんだ(自分で言っておいて)
 前置きおしまい。

 オープニングトークはなかよしビクトリーズのおふたり。「このライブ来たことがある方」と聞いて手を挙げたお客さんはちらほら。岡田さんによると「このライブは一蘭(ラーメン屋)と同じですからね 一度は来るけどリピーターがすくない…」とのこと。一蘭てそういう立ち位置なのか…
 今日はかが屋が出るので、加賀さんも参加されている岡田軍団の話に。そもそも軍団は岡田さんではなく加賀さんが主導でつくられたそう。軍団は岡田さん・加賀さんの他に、四千頭身・後藤さんとchelmico・鈴木さんの4人で構成されていて、7月21日はそれぞれすごいことになっていたとのこと。(加賀さんはお蔵入りワイドナショー、後藤さんはABCグランプリ決勝、鈴木さんはフェスステージ、岡田さんは『岡田の家』というご自宅のトークライブを開催。ちなみにお客さんはひとり。お見合いだろうか)ちなみに現在岡田さんは22才男子大学生に密着されているそうです。(謎展開)岡田さん自身もなんで自分なんだ??と戸惑われていた。

 1公演目の香盤は以下の通り。(タイトルはかが屋以外勝手につけてます)
  ・なかよしビクトリーズ「ひったくり」漫才
  ・パンプキンポテトフライ「タイプの子とデート」漫才
  ・ママタルト「保育士」漫才
  ・ヒコロヒー「人相学」コント
  ・かが屋「駆け込み乗車」コント

 ママタルトの漫才がとんでもなくおもしろかった…。「こどもはシールもらうとスパークするからね」がめちゃくちゃおもしろワードでしばらくツボっていた。シールスパーク…(わかる…)なんで小さい時って異常にシール好きだったんだろう。シール帳とかシールブックとかスーパーですごいねだってた…。
 かが屋は「ネタパレで見たことあるやつ!」という感動。入りの賀屋さんスライディング転び具合がはんぱなくてちょっとびびるなど(最前で見てたからインパクトが大きかった)。
 賀屋さんが取り出したイヤホンの絡まりをほどこうとする⇒ぜんぜんほどけない⇒イライラして地面に投げつける、っていう流れがあったのですが、その流れを見ている加賀さんがツボに入った?感じで笑いを噛み殺そうとして、抱えたリュックを開けてそこに顔俯かせて肩震わせてたのがなんかよかった…相方の動きに発言にツボってしまう芸人の姿があまりにも好きすぎるのでありがとうございます!!!!な気持ち。この瞬間だけおもしろくて笑うというよりうれしくてニヨニヨしていた(私が)。

 ネタが終わってトークコーナーへ。トークテーマは「夏の思い出」。挙手制にしたら誰も手を挙げない後ずさりする。ぜんぜんがっつかないい。仕方なくトークMCの岡田さんから話し出すものの、だれも相槌とかしないものだからすごい妙な空気になってて岡田さんかわいそうだった…(なんというおもしろい空間…)
 続いて加賀さんからDVでお馴染み(?)のお父さんとの話に。
 珍しくパトカーが走っていてどうしたんだろう?と思ったら後部座席にお父さんがいたとのこと。父が連行されていて加賀少年びっくり。捕まった理由が「嫁(加賀母)が浮気した夢を見て、嫉妬にかられてどこへも行けないように車を破壊していたところをご近所さんに通報された」からだそう。情報が多すぎて追いつけないね(えがお)このエピソードに対して賀屋さんが「メンヘラパパだね」と言ってたのがコンビ微笑ましかった(?)かが屋ほほえましい。加賀さんは「アル中パパかな」って笑って返してました。お酒は適量。(自戒)
 あとDVがすごくて裁判所から一定距離の接触を禁止にされていたお父さんが、加賀さんとお母さんの住む家に来たエピソードもすごかった。こっちのエピソードに対しては半分ぐらいの客が引いてて加賀さんが「あれ????」ってぽかん…としてたのがなんとも印象的だった。
 そのエピソードっていうのが、家のチャイムが鳴ってお母さんが出ようとしたところ、何か嫌な予感がした当時中学生の加賀さんが(お母さんを守らなきゃ…!)と思って「俺が出るよ」と言い扉を開けたところお父さんがいて、額に銃を突き付けられたというエピソードでした。これ打っててほんとに平成のリアルエピソードなのか?って首捻ってるんですけどまあリアルエピソードだったと私のメモに書いてあるのでほんとうだと思います(自問自答)。そのとき加賀さんは(あ、死んだ)と思ったそうなのですが、その銃はモデルガンだったらしくお父さんは「ええやろ、これ見せたかったんじゃ」(加賀談)とのことでした。「裁判所からの令を破ってまで来たのがその理由って、ね~!」(加賀)当時中学生の加賀くんにとびきりしあわせになってもらいたい……

 エンディングはママタルト・粕谷さんのカラオケ(?)でさよならとなりました。ホワイトベリーの『夏祭り』をスマホに表示された歌詞を見ながらセンターで歌う粕谷さん を周りで遠巻きに見守る出演者の図…こんなエンディング見たことない…

 2公演目のオープニングもなかよしビクトリーズのおふたりが担当。挨拶もそこそこにすぐにネタへ。
 香盤は以下の通り。(タイトルはかが屋以外勝手につけてます)
  ・なかよしビクトリーズ「無題」漫才(タイトルの付け所がわからなかった…)
  ・パンプキンポテトフライ「好きな子の順位」漫才
  ・ママタルト「カーチェイス」漫才
  ・ヒコロヒー「生徒からの相談」コント
  ・かが屋「収録風景」コント

 ヒコロヒーさん演じる体育教師が女子生徒から相談をいつも受けているけれど…な導入コント。おもしろかった。女生徒からの恋愛相談に経験不足ゆえ答えられなくてウッヌ…みたいになってる姿がもう…たまらん。「先生の恋愛偏差値はちょっとできるゴリラぐらいだから」っていうセリフがめちゃくちゃおもしろかったです。ちょっとできるゴリラぐらいの恋愛偏差値ってなに…

 かが屋の「収録風景」、ずっと見たかったコントだったのでほんとうれしかった~~~!加賀さん演じるベテラン声優と賀屋さん演じる若手声優のやりとりで、以前加賀さんに「キャラが好きだと思うご自身のコントはなんですか」と伺った際このコントを挙げてたので、ずっとずっと生で見てみたかったコントでした…うれしすぎて明転してすぐ目見開いた
 クセ強キャラが全力で賀屋さんと対峙していてほんとおもしろかった…。声優の収録現場なんて目の当たりにしたことないのに、たぶんこういう人がこういうこと言ってるだろうなってすごく想像がついた。そしてそれがなんかおかしい。賀屋さんの戸惑い具合も“若手声優”感があって良かったです。そしてこっちのコントでは賀屋さんがふつうに笑っててひえ~~~~(かわいいよう)ってなった…だいぶこのライブはふたりともリラックスしてたのかなあ。コント中に素に戻る瞬間が折々見えたのがレアでイェーイってなりました。
 
 2公演目のトークテーマは「腹立つ話」。トップバッターはなかよしビクトリーズ・下村さんから相方・岡田さんへの怒りの話でした。
 珍しくコンビで飲みに行ったおふたり。そこで岡田さんがマティーニばっかりずっと飲みながらひたすら岡田軍団の自慢話をしていたとのこと。「相方だから特別だぞ」と岡田軍団のグループLINEを見せられる。「べつに俺は見たいって言ってない」(下村)岡田さんめちゃくちゃ酔ってて大変だったそう。
 この飲んでるときに岡田さん(べろべろ酔っ払い)が軍団のグループLINEにトーク打ち込んでて、あれよあれよと「愛ってなに?」っていう話題で加賀さんに電話するという流れがあったそう。ここの詳細わすれてしまったんだけどめちゃくちゃ長電話だったらしい…愛とは……

 続いて賀屋さん。中学時代にいじめてきた女子グループ(3人組)から最近テレビに出るようになったせいか「東京遊び行くとき案内してよ~」などの連絡がきていて、その手のひら返しになんなんだとお怒りのこと。ちなみにその女子グループの中には好きな子がいたらしい。つらい。周りから「じゃあその連絡無視したり言い返したんだ?」と聞かれたら「こっちきたら会おうってかえしました…」とのことで客席も含めてなんで??????の空気に。賀屋さん曰く「だってかわいいんですよ(いじめ側の好きな子)」辛い記憶より中学生男子の賀屋さんが勝った瞬間であった。
 ちなみにいじめ内容は「サツマカワRPGの“プレイヤーチェンジ”のようにいじめ側の女子が代わる代わる中央のカメラに向かって賀屋さんの悪口を言う」形式。なのではじめてプレイヤーチェンジを見た賀屋さんは(いじめのやつ…!)ってなって初見笑えなかったそう。そりゃ笑えないしなんという残酷なデジャヴ…。好きな子はアキトさんの立ち位置だったそうです。(賀屋トリビア

 こんな流れで2公演目終了。エンディングは1公演目と同じく粕谷さんのカラオケでお別れ。曲は山Pカヴァー版の『サマーヌード』でした。歌詞見ないで歌えと言われておぼろげに歌う粕谷さん。おぼろげなので同じ歌詞を繰り返す。真心ブラザーズもびっくりだ…(カヴァー元)。

 かが屋の見たかったコントも見られて、軍団長がいるからゆえに見られた加賀さんの姿とかもあってたのしかった~~~そして1公演目で個人的にびっくりうれしいことがあったので良き日でしたねほんとに(にこにこにこ)。たのしくてうれしいので気分が大変良かったので、まっすぐ帰らずに新宿に向かって飲んで帰りました。飲みもたいへん良い時間だった。この日に23区の女たちの取材受けてたら「200点満点です!」って答えてたな間違いなく。それぐらい良い日でした。

7/13 コント村(仮)4@ロフトプラスワン

2019年7月13日(土)「コント村(仮)4」@ロフトプラスワン
【出演】上田航平ゾフィー)/秋山寛貴ハナコ)/加賀翔(かが屋)/林田洋平(ザ・マミィ)

 念願の!オールナイト!で!(私にとって)初の!ロフトプラスワン!でした!
 たのしみだ~~~~思ってチケット取ったはいいものの、大学卒業してからめっきりオールができない身体(2時半過ぎたあたりからいつも記憶が飛ぶ)になってしまったので、楽しみだけども大丈夫なのか…という不安が隠し切れないまま当日だったんですが、そんなものが全力で杞憂になるぐらいギンギンに目は冴えて意識がはっきりしていました。一秒も逃したらもったいないライブだ…と思わせてくれる時間というものはどうしてこうも嬉しく泣きそうになるんだろうなあ。めちゃくちゃ幸せで元気だったので家帰ってもバリバリ起きていた。勢いのままゴッドタンを見て泣くオール明けOL(字面がすごい)
 ずっとロフトプラスワンにも行ってみたかったので、大好きなひとたちのイベントで入られてめちゃくちゃうれしかったです。秘密基地みたいな空間だった。そしてライブハウスの癖で先にドリンク代を払おうとしてスタッフさんに(えっ???)みたいな顔で「後払いなんです…」と説明していただきました。公式サイトをちゃんと読んでください。(はい)
 そしてこのライブは私のカメラデビュー戦でして、めっちゃくちゃ難しいなあと思いながらも撮っていてとてもたのしかったです。スマホで撮っているのとなんか違うな、という感覚。うまく言葉にできないけれど…
 せっかくなので撮った写真たちの一部をば~レタッチとか覚えたらもっと楽しいんだろうなあ。

 始まる前のロフトプラスワン
f:id:s___2107:20190815180658j:plain
 メニュー見てるときだったかなこれ。「いろいろある!!」ってきゃっきゃっしながら見てたのが男子高校生ぽくてかわいかった…。
f:id:s___2107:20190815180800j:plain
 めちゃくちゃたのしそう(にこにこ)
f:id:s___2107:20190815180816j:plain
 これ加賀さんがめっちゃぶれてしまった(瞬間移動してる)
f:id:s___2107:20190815180833j:plain

 コント村の内容はあまり外部に漏らさないでとのことなので、内容に触れた感想をつらつらと書けないのがなんともむずかしいところなのですが……内容の線引きがむずかしい…上田さんと林田さんは最初にシャンディガフを頼んでいました。たぶんこれは言ってもいいだろう(謎のドリンク情報)。

 四者四様のコントに対する、ひいてはお笑いに対する感情だとか姿勢を教えていただいて、自分たちの現状・過去・未来のお話をいろんな角度から聞かせていただいた時間でした。24時半から朝の5時まで。長いと思いきやぜんぜん長くなかった。むしろ時間が足りないぐらいで、もっともっとお話伺っていたかった……。こんなふうに時間が足りないと思わせてくれるぐらい集中して聞けたのは、もちろん皆さんの熱がとても伝わってきたということもあるけれど、皆さんが誰かが話しているときに不要な言及だったり止めに入ったり、不必要なほどに強い否定が無かったっていうのも大きいなあと。あとは話しているときの自然な感情の出力がとても心地よかった。
 テレビはほとんどそうだと思うのだけれど、ライブでもやっぱり「商業用のトーク」があるなと思っていて。ひとつの話に対して、「エンターテインメント性を持たせる」「起承転結と色付けの具合をどうするか」が込められているのが商業用のトークだな、と…より火力をつけると言いますか、ショー寄りのトーク。そしてそのショーをより盛り上げたり際立たせるために別角度からのツッコミとかがそこに入ってくる、という。これはこれで面白いんですが、長時間触れるのは私にはカロリーがちょっと高くて。
 あとはやっぱり芸人さん(に関わらず表現する人たちの)「何を考えているのか、どういうことに興味と目線を向けているのか」を伺うときは、できるだけフラットな姿のままお話を聞かせていただきたいなと個人的に思っているので、コント村のみなさんの話し方はとてもうれしかったです。完全にお客を意識してないとは感じてないけれど、トークライブなんだからこう魅せよう、っていう力がうまく抜かれていたのがすごく…良かったな…。でも熱はあたたかく強くあるような。すごく心地よかった。

 上田さんが質問箱でコントに関する質問を募集されていて、何個か質問を投稿していたのですが、とても有難いことに質問回答コーナー一発目(!)に読んでいただきまして…。めちゃくちゃ めちゃくちゃ うれしかった………。たぶんいろんな人から同じ内容の質問が来ていたとは思うのだけれど、でもうれしい。おひとりおひとりの回答にそうなのか~~~~!と心の頷きがすごかったです。貴重だった…ほんとうに貴重だった……。
 質問内容は書いてもいいかな。質問させていただいたのは「漫才ではなくコントを選んだ理由を教えてください」。「漫才もコントもやる芸人」「漫才一本の芸人」がいる中で、どうしてコント村のみなさんは「コント」を選んで、且つコント一本でやっていこうと思ったのかがずっと気になっていたので、回答を聞けたのはほんとうにうれしかった。宝物です。質問選んでくださったのは上田さんかな?たぶん。ありがとうございます………(深々………)

 あと途中動画を会場全員で見る時間がありまして。その動画は私が10年前に初めて見た映像ですごく好きなものだったので、10年の時を経て今好きな人たちと好きな映像を見ているのだ…という事実があまりにも幸せでちょっと泣きました。泣くような映像ではないんだけれども。
 すこし身体と首を捩じらせて、自分たちの後ろにあるスクリーンを見ている4人の姿が、うーん なんて言えばいいのかな 適した言葉がなかなか見つからないけれど、愛しさを感じさせるにはじゅうぶんすぎる姿。カメラで撮りたかったけれど、映像上映中は撮影禁止だったのでとにかく目を凝らして記憶にすり込もうと必死でした。
 動画を見ているあいだ、時折加賀さんが客席を見渡していて、その見渡し方が「客席盛り上がってるかな~」とかそういうのではなく、ただただ観察する姿だったのがすごく印象的で。観察。めちゃくちゃしっくりくる。その姿を見て、なんとなくこういうふうにコントを作るために景色を見ては、ご自身の中で情景を切り取っているのかな、と。切り取る姿を垣間見られたような気持ちになりました。ふだんのライブじゃこういう姿見られないもんなあ…レアですレア。拝んどこう。(拝んだ)

 もうほんと~~~~~~にたのしかった!です!好きな人たちの頭の中を見させてもらえるのは、なんて幸せなことなんだろうな…と一瞬一瞬噛み締めていました。たのしかったなあ。ご本人たちがたのしそうなのもとても良い。
 次回はKOC終わったあとぐらいにできたらいいねと話されていて。もうそれはぜったいぜったいたのしいイベントになるぞ…!と、まだ正式に決まってもないのに楽しみな気持ちでいっぱいです。コント村にまたひとり王者が増えていたらいいな。増えます(未来完了)。コント村全員王者になる日も近いし、そうであってほしいと願うばかりです。
 これからよりどんどん忙しくなって、テレビにラジオにライブに営業に他媒体に目まぐるしい日々を過ごしていく人たちなのだろうなあと思うのだけれど、このコント村(仮)はコンスタントに続けていってほしいな。めちゃくちゃ大きな会場になっても(武道館のコント村とかめちゃくちゃ見てみたい)、そこに村をつくってくれるのならばぜったいに見に行きたいし聞きに行きたい。
 ひとまずは次のコント村のときに、KOCを終えた四者四様のことばを聞けるのを楽しみにしています。村から世界に、広がっていきますように。

7/30 真夏の笑フェス@上野不忍池水上音楽堂

 真夏の笑フェス行ってきました~~~~~!マセキ芸能社が主催の、14時から20時まで計6時間ひたすらお笑いを見る半野外フェス。出演芸人のボリュームに対してチケット代が前売り1000円、当日でも1500円という頭おかしいライブでした(ほめてる)。
 このライブのあおり文句である「夏休み・有給休暇とって遊びにきてね!」がすごく良いなあと…。夏のライブって基本「夏休み」ってところ押すじゃないですか。まあ正しいんだけど、社会人にとってはべつに7月8月だから夏休みって概念は薄いから、押されてもピンとこないな~と思うことがあって。だけど笑フェスは「有給休暇」ってことばもあったので、働いているひとびとのことも意識に入れてくれている…!と新鮮な感動でした。なので有給休暇をとって遊びにいってきたよ。

 ほんとは最初から見に行こう~と思ってたのだけど、14時からの部にちょっと…価値観上の理由で見ることがしんどいげいにんさんが、いたので、自分の心のために15時半から行ってきました。スタンダップコーギーのふたりに呼び込みをされ、ガクヅケのふたりにチケットをもぎってもらい、ひつじねいりのふたりからフライヤーをもらう、という流れにびびる。暑い中たいへんそうだったのでがんばってくださいの一言でもお伝えしたかったのだけど、一方的な感情だしやめとこう…と思いいそいそ指定席へ。後ろから3列目の席だったんだけれど、思っていたより近くてよかった~そして身構えていたより涼しくてよかった………半野外の恐ろしさを西武ドームで味わっているので…………よかった…………

 目当ての一組であるザ・マミィが披露したコントは「懺悔」。ZOMMYで披露した新ネタの中でも特に好きなコントだったからまた見られてうれしかったな~!そしてめちゃくちゃウケていた。マミィの駆け上がり具合…(byコント村)
 袖というか上手側の外広場?みたいなところで芸人さんたちが見学をされていて、マミィのときにかが屋のふたりがいたのがなんか良かったな…。(コント村…)

 アップアンドカミングステージが終わって中MC。かが屋パーパー・寺田寛明さんが担当。
 コメントありますか、の流れであいなぷぅちゃんが「すーごいあつい」と言ったら、ほしのさんが「アイドルじゃないと成立しないコメント…」と言い放って笑った。パーパーならではのコンビ感いいな…。
 アイドルっていう単語からぷぅちゃんのYouTubeにあげている動画の話題になって、みんなから「ちょっと歌ってよ~」と振られたぷうちゃんが「一緒にやってよ」と加賀さんと共に『ぱんぱんぱぱぱん』を披露することに。速いビーム(ユニットライブ名)かわいい~~~!と沸く私。ぎこちなかったけどふたりでぱんぱんしてるのほんとにかわいかった…… 加賀さんは冒頭推しだそう。みんな見よう。
 このあと10分の休憩です、のアナウンスのあとに加賀さんが「塩飴などなめておやすみくださいませ」と言っていたのが印象深かったのでめちゃくちゃメモした。

 グランドステージ前のMCはかが屋スタンダップコーギーが担当。速いビーム~~!うどんさんが安定のわちゃわちゃでおもしろかった。おもちゃのようだ…
 かが屋がバイト先のファミマでコンビを組んだ話が出て、そしたらなんとスタンダップコーギーの三森さんはそのファミマの常連だったとのこと。すごい縁の巡りあわせだなあとしみじみして、そしてそのファミマのすさまじさを思い知る。かが屋ファミマに勤めればマセキに入れる…?(ちがう)

 グランドステージトップバッターは空気階段でした。コントは「隣人」だったので上野にかたまりさんもぐらさん、ふたりの歌声が響き渡るという…レア…
 ひつじねいりが“かが屋のマブダチ”っていうキャッチコピーで紹介されたのがめちゃくちゃおもしろかったし、事務所内でそういう認識なのかい…と思ってわらった。運悪く遠くからチャイムがなってしまって漫才にかぶさってしまったのだけれど、松村さんがチャイムもいじりながら漫才を進めていておお~!!となった。ネタ中にリアルタイムのアドリブを入れ込んでくれるのってなんでこんなにもうきうきするんだろうなあ。この日しかないお得感があってうれしかった~ひつじねいりの漫才がとても好きです。
 そしてこの日虹の黄昏をようやっと!生で!見られた!おもしろかった~~~!ふたりが客席にまんべんなく手を振ってて、もちろん上手の見学広場にいる芸人さんたちにも手を振ってたので、それに振り返していた芸人さんが総じてかわいかった。同業者アットホーム……(ほっこり………)

 また10分休憩挟んでついに最後のブロック。このあたりから満員になってきたかんじ。
 アキラ100%の同業者見学率の高さたるやすごかった。上手側にもたくさんいたし、あとステージの2階?みたいなところに控室があったみたいで、その窓から芸人さんも見学してて。芸人さんたちが小さな窓にぎゅうぎゅうになりながらステージを見下ろしてたのが印象的でした。巣穴から見てるみたいでかわいかった…。
 ラバガ、インディアンス、ハナコ、トム・ブラウン、三四郎の流れがめちゃくちゃ最高でたのしかった!豪華バラエティパックのようなかんじ。これを1000円で見られるのはやっぱりマセキ頭おかしいんじゃないかなって…おもう…(ほめてます)。ナイツのトリは貫禄だった。かっこよかったなあ。締める漫才師の姿の美しさ。

 かが屋はナイツの前で、披露したコントは「カップルの喧嘩」でした。このコント、題目は違えど内容は私がかが屋を好きになったきっかけの「年金」のコントで。マセキの公式チャンネルにあがっているので動画貼っておきます(この時もコントタイトルがちがう)

かが屋『なんで?』
 ツイッターでもさんざんつぶやき散らかしたんだけど、もうほんとに、このコントが始まった瞬間死んでもいいなと心底思った。笑うよりも先に泣きがきた。それぐらい衝撃が強くて、それぐらいうれしかった。ほんとにうれしかった。
 かが屋のコントはどれも好きで、その中で特にこれが好きだと思うものも多くて。ひとつひとつ思い入れのあるコントがあるのだけど、この「年金」のコントは群を抜いて思い入れが強いもので。だから絶対にいつか生で見たいという夢を持っていたのだけれど、まさかこの日に叶うとは夢にも思わなかった。
 加賀さんがコントタイトルを言い、並べられた椅子に座る。髪をふたつに結んだ賀屋さんに向かって、加賀さんが神妙な面持ちで「ねえみきぴょん、」と一言発した時点で もうだめだった。私の夢は今から叶うんだとすぐに思った。
 発される台詞の一言一言に、動く感情に伴って変わっていく苦い表情に、ふたりの目線の動きひとつひとつに、目が離せなかったし、この情景を見られている事実への幸せを強く噛み締めていました。やっぱりおもしろかった。ほんとに、おもしろかった。
 オチにたどり着いて、「ケンちゃん」「みきぴょん」から「加賀翔」「賀屋壮也」に戻ってお辞儀をし、袖へと捌けていったかが屋のふたりの姿を見届けたあと、一気に力が抜けた。人は夢見ていたものが叶うとこんなに動揺するのか…って改めて実感して、今起きたことへの喜びを、私はどう言葉にして閉じ込められるかなと考えてた。2019年7月30日の私だけ喜びと幸せにするのはもったいないし、ずるい。
 と、思って ツイッターにもつぶやいて、こうして日記にも残しているのですが、やっぱり生で見たあの日の私が一番幸せだったんだなと実感しています。私は私だけど、「目の当たりにしている自分」と「思い出している自分」はやっぱり同じではない。7月30日のあの瞬間の私をずっとうらやむんだろうなと思う。

 かが屋のふたりがあのコントを選んでくださったことに、心からありがとうございますを伝えたいな、と思いました。本人たちにとってはなんてことのない選択だったのかもしれないけれど、私にとってはとてもとても大きなことだったし、生で最初のきっかけを見ることができて、かが屋というお笑いコンビへの好きだと思う気持ちがより強くなりました。あの瞬間の幸せを抱えて生きていけるのはとてもうれしい。
 しあわせだったな~~~~ほんとしあわせだった!好きですかが屋。(キャッチコピー?)

 エンディングはかが屋きしたかのがMC担当で、出演芸人がステージに集合。ほぼほぼマセキの芸人さんたちだったので、先輩後輩和気藹々と事務所ライブ感で締めくくられていきました。あの大人数の中でのナイツの存在感はやっぱりすごかった。テレビにラジオにライブに、第一線で笑いをとっていく人の空気感はやっぱり違うな、と思う。かが屋もそうなるのかな。そうなるんだろうな。「若手」という言葉がつかなくなって、「お笑い第7世代」という言葉が懐古になった世界線で、笑いをとっているかが屋の姿はきっとあるし、そのときも今みたいに見つめていきたいなとMCとしてがんばって回しているふたりの姿を見てしみじみ思いました。

 客として見ているだけでも正直疲労感は否めなかったので、演者側で且つ裏方仕事もされていた芸人さんたちの疲労は計り知れないと思う…。事務所スタッフの皆さんもほんとにお疲れさまでしたありがとうございました。
 夏の思い出が増えてうれしかったな。好きだと思っている人たちのことを、よりもっと好きだなと思える時間がとても幸せでした。芸人さんたちにとってもたのしいステージで、良い夏の思い出のひとつになっていたらいいな~


 続きは実際行ったときの装備といろいろ思ったこと(という名のもやもや)とか。

----------
装備とか
 真夏の半野外なので飲み物3本と塩タブレット、大きめのうちわと虫よけスプレーを持っていきました。携帯扇風機持ってきている方が多かったけれど、あれわりと音がうるさいから静かなネタとか間があるときとかにはめちゃくちゃ気になってしまった…。まあでも倒れたら元も子もないのでしょうがない。けどうるさい(本音)。
 上野だから周囲にコンビニが多いので、飲み物は会場近くで買っても大丈夫そうかな。念のため最寄りから1本持っていったけれど心配なさそうでした。
あと公式から「木の椅子だからクッション等持ってきたほうがいい」のアナウンスがあったので、厚手のブランケットを持っていってそれを畳んで使ってました。大正解だった…。背もたれあるけど長時間はしんどいので、クッションとか座布団持っていくのはちょうちょう推奨。


(以下はもやもやなので見てもなににもならない)
 好きなひとたちのネタをたくさん見られて楽しかったし、なによりかが屋を好きになったきっかけであるコントを見られたこと、ほんとうにうれしくて行けて良かった…と心から思った、けど、来年開催されたら行くぞ!とは思わないかな、という、かんじ。気になる点がありすぎた………
 まず客席の私語がめちゃくちゃ多い。目当てじゃない芸人さんのときにふつうにしゃべるしゃべる。たぶんこれは後方席だから余計にそうなのかもしれないけれど…。いや指定席だから好んで後ろに座ったわけじゃないがな…と心の中で思っていた。あと食事禁止(飴とかガムとかは除く?)なのにふつうに食べている人が多くて匂いがすごかった。夏だし蒸すから余計にね…そんなに鼻がよくない私でも感じるってことは、匂いに敏感な人はより地獄だろうなあと思いました。
 そして去年もいたであろう野次おじさん。そんなおじさんをうまくいじってネタにしてしまう芸人さんの腕はすごいなとは思うけど、同じ客席側にいる人間からしたら恐怖も恐怖だからどうにかしてほしかった…。チケット買ってその場にいる以上追い出すことは難しいのかもしれないけど、そのひとりのせいで居心地悪いままライブ見るの嫌だなあって思った。演者側スタッフ側からでも分かる迷惑行為なら尚更のこと。アンケートに書けばよかったと後悔している…。でも来年行かないだろうしもういいかな、とも思ってしまう。演者がよくても環境が合わなさ過ぎた…。また招かざる客状態。
 楽しいところもあったけど思うところもいろいろあったのでここで吐き出しでした。

7/27 シャララのファミコン宇宙人vol.6@しもきたドーン

2019年7月27日(土)シャララのファミコン宇宙人vol.6@しもきたドーン
【出演】シャララ
【ゲスト】銀兵衛/フランスピアノ/根菜キャバレー/真空ジェシカかが屋

 シャララの新ネタ5本とゲストネタ1本のライブ。真空ジェシカが好きな後輩ちゃん(再びお笑い界隈に呼び寄せてくれた子)と一緒に見てきました~
 初めて行く会場だったんですけど、ヴィンテージっぽい外観の建物で雰囲気がすごく良かった(しもきたドーン自体はふつうの多目的室ホールみたいだったけれど)。1階が古着屋さんだったのでまた改めてゆっくり見に行きたい…(この日ライブハシゴ民だったのでバタバタだった)。下北沢はいろんな会場が駅から近くて良いですね。地下でも地上でも分かりやすい。

 オープニングはシャララのおふたり。このライブ6回目ですが今日が一番客入り多いとのこと。高橋さんだったかな?客席見ながら「どこかの席一列だけクローンが並んでるとかってあります?」と仰っていて笑った…。客入りを…しんじてほしい…。
 話題はM-1の話に。自分たちが出る1回戦に『お笑い芸人。』というコンビがエントリーしていて面食らったおふたり。アマチュアで結成年月日が【2018年1月1日】だったので、「M-1見てすぐに『コンビ組もう!』ってなったとしか思えない」…たしかに……そんなコンビとシャララが出る1回戦は8月31日とのことでした。夏の終わりから戦いが始まる。

 ネタの前半ブロックはシャララの新ネタ2本⇒銀兵衛⇒フランスピアノ⇒根菜キャバレーの順。シャララ新ネタは2本目の歯に名前をつけるネタがおもしろかった…。歯に名前つけるってなんだ?(急に)
 高橋さんが1本ずつ紹介していく流れがあったんだけど、途中言い間違えたのか栗原さんと顔見合わせて思わず笑いがこぼれていた姿が印象的だった。そして私はネタ中に思わずふつうに笑ってしまう芸人さんの姿が大好きウーマンなのでいいもの見せていただけた…(にこにこにこ…)と噛み締めておりました。言い間違えた高橋さんは「おれは記憶操作できる力があるので」と言ってやり直していた。

 続いては銀兵衛。「目玉焼き柄のワンピース」っていう…ネタタイトルあってる…?目玉焼き柄のワンピース着てるなら明るい顔をしてくれよ!そんな役所行くような暗い顔しないでくれよ!と叫んでいた小松さんがすごく正義だなあ…と思って見ていました。そんな熱い小松さんを見守るあゆむさんの図。途中ぽそっと「片親?」っていうツッコミがめちゃくちゃおもしろかった…。おふたりとも大学時代の後輩に雰囲気が似ているので、お見かけするたびに懐かしい気持ちになる。

 フランスピアノは漫才でした。フランスピアノ見るのそろそろ両手に差しかかるぐらいの数なのですが、漫才ははじめて見た…!コント設定ではないスーツ姿と、おふたりがセンターマイクを目指して袖から出てきた姿がとても新鮮だった。漫才見てみたかったからうれしいなあ。うれしい。相変わらずなかがわさんの声はとても透き通っている。
 ネタは「サッカー審判の一日」でした。山本さんがサッカーの審判役、なかがわさんはその一日を見つめている役。(役?)いやーーーほんとおもしろかった!コントもおもしろいけど漫才もすごくおもしろかった。そしてコントの時とおなじように、型がとてもきれいだなという印象。オチのつけ方がとても美しいなあと思う。
 山本さんのさらさらと川が流れるようにボケを放つスマートさがめちゃくちゃ良かった…。そのボケを無理やりにせき止めるんじゃなくて並走するようななかがわさんのツッコミも大変に良い。おもしろかったな~~~今後は漫才が多めになるのかな。M-1良いところまでいけますように。

 根菜キャバレーは今回で2回目。このライブの中でいちばん…おもしろかった…ほんとに…出てくるフレーズフレーズの威力が強すぎてちょっとまってほしい(死ぬ)と思った。すごかったです…先日単独やってたんですよね、ウワ~~~~いけばよかった……大後悔……………
 舞さんがOLをやりたいという導入からスタート。ぶっ放される毒々しいとげとげしい言葉たちが、きったんさんの明るさで浄化 されると思いきや威力を持って大爆発するのがほんとうに、ほんとうにおもしろかった…ひとつひとつをメモしたかったんだけれど、根菜キャバレーの速さについていけずついていこうとすると(ネタで)殴られる感じが最高に良かったです。さいこうだった…。

 ここで前半香盤は終了。シャララと銀兵衛・フランスピアノ・根菜キャバレー全組が登場して、一組ずつ紹介がてら中MCとなりました。いろいろとおもしろかったんだけど、きったんさんofきったんさんな時間でめっちゃくちゃおもしろかったたのしかった。ネタ中ではクールな表情の相方・舞さんが、平場ではきったんさんの動く姿を見て微笑ってらっしゃるのでウワーーーすき・・・・ってなりました。ちょうかわいかった…根菜キャバレーかわいい…。
 きったんさんが「シャララはセンスのかたまり!」と言ったら高橋さんがいちはやく袖に逃げる⇒きったんさん高橋さんの首根っこ捕まえる、の流れがおもしろかわいくて良かったなあ。
 阿佐ヶ谷家劇場の話もおもしろかった。今回のライブ会場のしもきたドーン良いところですね、の話から始まったんだけれど、阿佐ヶ谷家劇場はすごい(あまりよくない意味で)という。主に地下アイドルが使っている箱らしいのですが、控室のごみ箱にエナジードリンクの山ができていてすごい絵面だそう。「あれはもうアイドルのストレス」(なかがわ)。たしか栗原さんからの「え、じゃあまた阿佐ヶ谷家でやる?」という問いに「しもきたドーンでやりましょう」と即答していたなかがわさんが素直でおもしろかった。ストレスは…あんまり見たくないもんね…

 後半ブロックはシャララ新ネタ2本⇒真空ジェシカかが屋⇒シャララ新ネタ1本の順。小池栄子さんの人形設定の漫才がおもしろかった。狂気。不思議な設定だけど無理くり感がないのがすごいなと思っていて、これがきったんさんの言う「センスのかたまり」か…としみじみしました。センスのかたまりって言うとシャララが逃げてしまう。

 真空ジェシカは何度も言うけど絶妙に不気味でコミカル感がある漫才だった…。川北さんが開口一番「しっだん(=sit down)です」ときったん風に言って、それに対してガクさんが「すわらないよ!」と突っ込むのがすごく良かった。根菜キャバレーがいるからそうしたのかな…ライブ感あっていい。
 ネタは「田舎の殺人事件」でした。ガクさんの「遺書を大喜利みたいにしないで!」っていうのがほんとおもしろかった…いつも><←こんな感じでツッコむ姿がほんとうにぼのぼの…(真空ジェシカファンの後輩からは好評いただけたのでよかった)。

 かが屋は「母親へのサプライズ」でした。テレビで見て動画サイトで見て話題にもなっているあのネタを生で…!という感動。モンスターバンドがモンスター曲をライブで披露したような感動でした。伝わる?伝わってくれ(人任せ)。個人的には自分が落っこちたネタ(「年金」)の思い入れが強いのですが、やっぱりこの「母親へのサプライズ」が、“かが屋”というコンビの名が出たときに真っ先にイコールとして挙がるコントだなと思っていて。いつか生で見てみたいなと思っていたネタのひとつだったからめちゃくちゃうれしかったです。そしてやっぱりおもしろかったなあ。

 シャララの最後の新ネタを終えて、後半ブロック出演者の真空ジェシカかが屋の紹介へ。なぜか立ち位置が【栗原・川俣・加賀・賀屋・川北・高橋】の順に。かが屋が両コンビに挟まれている…。
 ガクさんが「大喜利したあと暗闇の中で好きな人を叫ぶライブ」に出ているという流れから、じゃあそのライブ再現してみよう(?)ということで急遽暗転。ガクさんの恋話の後ろでごそごそ音が聞こえていたので(なにかやるんだろうな…)と思いながら明転待ち。ガクさんの話が終わったのを合図に照明がつくと、舞台には下着姿と半裸姿と別人(?)が絵画のように並んでいました。なにがおきた?^▽^(思わず顔文字)
 果たして誰の指示だったのか(たぶん川北さん…?)分からないんですけど、なぜかさっきまでいなかったフランスピアノのおふたりも半裸状態で舞台にいて、かが屋は下着姿だしでどういうお笑いかよくわからなかったけどおわらいだった…おわらいでした。加賀さんの下着は両津勘吉の下着のようだとご本人が仰っていた(お気に入りだそう)。賀屋さんはやはりおなかが隠れるくらいに履いていらした…(加賀さんがしきりに「へんだよね!きもくない!?!?」って言っててわらった 辛辣)
 次この暗転からの明転くだりがもう1回あったのですが、賀屋さんが髭剃り?で胸毛剃っていて(暗闇に響き渡る電子音)高橋さんはパンツ一枚でおしゃれに座って、加賀さんとガクさんがパンツ一枚で直立していたのでカオスもカオスでした。われわれはなにをみているんだろう……(スペースキャットの絵文字)加賀さんとガクさんがガチ下着を交換して履いてたので、他の芸人さんから「夏場だよ………」「つよい…………」言われててめっちゃ笑った……
 山本さんが意気揚々と前に出てきて「いまおなかへこませてるんですけどね…」と言いつつ緩ませたらめちゃくちゃ腹出てるっていう流れをやったのですが、ぜんぜん出てこなくてなかがわさんにつっこまれていた。微々たる、というかもうほとんど変わらず…ふつうのおなか…(?)
 そのやりとりの後ろから賀屋さんが出てきて見事に逆ライザップ(へこませ→お腹出し)を披露されて拍手が起きたのでよかったです←? 賀屋さんおなかぽんぽこりんだった…そりゃポンループあみちゃんにムチムチ言われるよね…。お約束の流れだけど速いビームメンバーが賀屋さんのことむちむちっていじるのとても好きなんだよなあ。かわいい。
 ガクさんと交換した下着が賀屋さんのものと似ていたのでお揃いみたいでした。賀屋さんのように下着でおなかを隠そうと下着をあげる加賀さん。それに対してガクさんが「ねえ!!ぼくのだから!!!あんまりあげないで!!!!」と絶叫してたのがめちゃくちゃおもしろかった。それに対して躊躇なくあげ続ける加賀さんの顔はとてもたのしそうだった。天使のような悪魔の笑顔…(ミッドナイトシャッフル)

 一部の人が半裸のままエンディング。きったんさんが「も~!こういうとき女芸人ってどう反応したらいいの~!」とぷりぷりしながら袖から出てきたのがめちゃくちゃかわいかった~~(わーいわーい)!きったんさん、どうやらガクさんと加賀さんが袖でパンツを交換しているときに遭遇してしまったらしく(!)、3人それぞれでめちゃくちゃ焦ったとのこと。咄嗟に出たきったんさんの言葉が「(わたしの)スカート履く!?!?」だったそうで……ピースフルすぎないか………やさしい…………
 ほんとずっとたのしかった~~~こんなに一気に男のひとの裸体を見るライブあんまりない(裸体を見るライブ)

 ライブ終わったあと私の次のライブまで後輩ちゃんとお茶をしたのですが、いろいろと話せてこっちもたのしかった~そして芸人でもないのにお笑い論が熱くなるわたし…(うぜえ…^▽^)お茶する場所探しているときにかが屋のおふたりとすれ違ったので、ストーカーと思われたくない一心で後輩の影に隠れたんですけどそっちのが余計怪しかった。ざんねんがすぎる。

7/21 グレイモヤ@なかの芸能小劇場

2019年7月21日(日)グレイモヤ(@なかの芸能小劇場
【出演】Mr.ドーナッツ伝説 咳暁夫(ストーリーテラー)/ママタルト/じぐざぐ/カナメストーン/ひみつスナイパー健/ひつじねいり/フカミドリ/赤もみじ/シャララ/車海老のダンス/ビデボーイズ/真空ジェシカ/サーフボードストレッチ/ちびシャトル/ムラムラタムラ/寺田寛明/サスペンダーズ/ニッキューナナ/きしたかの/フェー/春とヒコーキ/フランスピアノ/山火事ジェイソン/ハンバーグセット師匠/スーパー4助/ガクヅケ/かが屋/彗星バロック※休演

 ずば抜けてひつじねいりがおもしろかったです。ツイッターでも書いたけどひつじねいりは漫才の型がすごくきれい。バランスがめちゃくちゃ好きだなあと思う…。前日の若手ネタ祭りもずば抜けて面白かったんですよねひつじねいり。
 今回のネタは細田さんが家でのひとりごとが多いらしいので、再現するからほんとに多いか松村さんに見て指摘してもらう、という流れ。この中で出てくるワードワードがめちゃくちゃに面白くて面白くて…!「第7世代に入りたい」「霜降りがグループLINEとかつくってるの?」「かが屋は誰も傷つけないお笑いって言われてるけど世界で唯一俺は傷ついている」怒涛の強ワードすぎる。松村さんの冷静なツッコミも良かった…。「あつくてださい」って笑ってしまう
 あと細田さんがめちゃくちゃデカ声で「売れてえーー!!!!」と叫んだり、浅草キッド歌う姿が漫才の一部だと分かっていてもぐっときたので、どうか どうにか このお笑いが報われますように…と笑いながら願っていた。松村さんはモー娘。歌ってたんですけど、このモー娘。により浅草キッドが際立つという。きもちあわせてがんばりましょう。きっともうがんばっている。
 細田さんって物静かなボケを淡々とかましそうなのに、ひとつひとつの漫才中の振る舞いに熱が込められてるっていうギャップがすごいな、と…青い炎かと思いきや赤の炎を宿しているという。反対に松村さんは赤いと思いきや青い炎を宿しているように思うので、それがまた「ひつじねいり」っていうコンビのバランスの良さを表しているのかなと個人的に思いました。色は違えど同じ炎を持つふたり。松村さんが前日のイベントで「僕はM-1で勝つためにコンビを組みました」と仰っていたので、その炎が12月の決勝の地を包んでいて欲しいなと願うばかりです。

 かが屋は長尺トリで、何を持ってくるのかなと思っていたら「市役所」でした。えーんうれしいいまふたたびのりっぴせんぱい…(私はりっぴの後輩になりたい夢女です)
 「市役所」が披露された単独と三者三様は上手側の席だったので、どちらかというとけんちゃん(加賀さん)の身振りがよく見える側だったのですが、今回下手側にいたのでりえちゃん(賀屋さん)の身振りがよく見えて。この言葉のあとにテンポが遅れて反応していたのか、とか、どういう表情で彼氏であるけんちゃんを諭していたのかとかをよく見ることができて新しい発見でした。そしてやっぱりりっぴせんぱいかわいい… ほんとうに良いコントだなと思う。ゼクシィ買いたくなりますね相手いないけど勉強もしないけど。

 前にマセキのライブで見て気になっていたフカミドリを見られてうれしかったな~ネタは「ノーパンしゃぶしゃぶ」だったのですが、なぜか品の良さを感じさせる。内容は下も下なのに…すごい…「デリバリーすればいいよ」「どっちのデリバリーがくるんだよ」がめちゃくちゃおもしろかった。チェンジしたら肉がくるデリヘル きになる
 真空ジェシカは川北さんが開口一番「フィジカルラブリーです」とマヂラブパロディ(?)をかましてきたのでもうだめでした(私の腹筋が)。真空ジェシカ世にも奇妙な物語感のある漫才は不思議な魅力が込められているな…と改めて実感しました。そしてやっぱりおふたり細い。ただガクさんは膝かっくんしたら折れそうで、川北さんは膝かっくんした側が折れそう。同じ細いでも質量がちがう…
 寺田さんはやっぱりおもしろかった。豊美の同担拒否とトムブラウンの薄い本…あの淡々とした空気感の中で発されるワードが強すぎる。めちゃくちゃおもしろかった…。
 いつも思うけど、塾講師されているからか先生感強いですよね、女子高の講師っぽいんだよな寺田さん…推し的な意味で好きって言われているより片想いされているイメージ。佇まいが当時好きだった先生と似ているので勝手に懐かしくなってしまう。

 今回初めて見て気になったのは車海老のダンスと春とヒコーキでした。2組とも名前はよく見かけるけどネタは見たことなかったので見られて良かったなあ。車海老のダンスはうっすらとブラック感漂うネタでおもしろかった。きれいごと並べるってどんな発想なんだ…
 春とヒコーキは設定がめちゃくちゃ良いなあと。出てくる言葉もすごく良かった。「虫けら視点のVR」とか「生きてるだけで大赤字」ってすばらしすぎる…これほどまでに人を落とし込める言葉ってまだまだあったんだと驚きもあった。生きてるだけで大赤字っていいな。死ぬほど嫌な人に出会ったらその人に向けて心の中で思っておこう。「あいつ生きてるだけで大赤字な人だな」と。い いわれたくないなこれ…

 たのしい部分もあったライブだったのですが、ちょっと(どころではないけど…………)もやもやっとしたりしんどかった面、も、しょうじき、あった、ので………以下はそれの吐き出しです。

----------
 オープニングエンディングトーク無しの「ネタのみ」ライブだったのでどうやって始まってどうやって締めるんだろう…と思っていたら、ストーリーテラーの咳さんが話し始めて話し終えるという形でした。世にも奇妙な物語タモリさん的なポジション。グレイモヤでは定番なのかな?初めて行ったから客席の湧きあがり具合にちょっとついていけなかった…。というか全体的に客席の温度感と自分が噛み合わないことが多くて、ちょっと、というよりかなり疲れてしまったのが正直。合わない現場というのもあるんだなあと学びました。ライブ選びむずかしいな~まあある意味博打だからしょうがない…。

 大半が見たことがない芸人さんだったので、どんな芸なのかな~とそこも楽しみにしはしてたのです が。うーん…おもしろいかった人ももちろんいたのだけれど、自分の価値観倫理観と合わなさすぎて見てるのがきもちわるくなってしまった人もいたのでここも博打だなあと…。正直、20数年お笑い見てきてこれの何がおもしろいのかが分からないっていうのは何度もあったけれど、そのネタ自体に・表現の仕方に対してきもちわるいと思ったのは初めてだったから、ほんとうに しんどかった。
 笑いは強制されるものではなく、自然と湧きあがるものだから無理に笑うことはしないのだけれど、この場にいる以上はなるべく最大限にたのしみたいと思っているので結構笑ってるんですけどね(ゲラだし)、ちょっともう この日の一部については申し訳ないですけどぜんぜん笑えなかった。声に出さずとも口角があがるってこともなかった。座った位置的に笑ってない姿があるのは申し訳ないなあと思ったけど…許してほしい…。そして客席の湧いた空気に流されて笑って後悔する経験はもうしたくないな。なんであのとき笑ったんだろうって思うの、お笑いライブ見ててこれほどしんどいことはない。何のために来てるのかなって思う。
 あと個人的に組数多いライブだったらオープニングエンディングトークは欲しい派なんだなって思いました。芸人さんは芸を見せて(魅せて)なんぼだとは思っているけれど、話しているときの姿とか言葉選び、振る舞いを見ているのも私は好きで…。見終わって思うのは、このライブが自分に合わなかったんですね。しょうがない。お客はライブを選ぶ権利があるし、ライブ主催側はコンセプトや出演芸人を決める自由がある。今回はマッチングが悪かったんだなあ。しょうがないです。これも経験。
 この日の一番の被害者は次の日出社早いのに怒涛のように愚痴を聞かされた私の父親です。申し訳ない。そして結局日記にも吐き出すという…でも書くとおちつくからな…考えもまとまるから…

 好きな人を見に行ったのになんだかすこし悲しくなってやるせなくなってしまった日でした。帰り道は灰色気味でぼやけてしまった。家に帰って自分の部屋でイヤリングを失くしました。そういう日もある。